中日・平田の退団理由が波紋 「引退セレモニー」にこだわる理由とは

2022年10月5日(水)12時56分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 中日から戦力外通告を受け、現役続行の意欲を示している平田良介外野手(34)がにわかに「時の人」になっている。

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 注目を集めているのは4日に名古屋市内の球団事務所で行われた会見内容にあった。プロ入りからここまでお世話になった球団へ感謝の気持ちを示すと共に退団会見では「すごく中日が好きで愛着もあるし、中日で引退をしたいと今でも思っているし、前々から思っていた」としながらも、現役続行とした理由に関して、球団側から「盛大なセレモニーはできない」と言われたことをあげた。

 平田いわく、自身の中で引退するときの青写真があったという。映像が流れて、自身の引退グッズを身に着けた人が多く来場するなど。球団からファンへの挨拶の場は設けるとされたが、「簡素なセレモニー」では納得がいかなかったというのだ。

 「思い出に残るものと形に残るもの、両方が欲しかった」と話したが、この退団理由についてはネット上では「引退セレモニーの内容はそもそも球団が決めるものでは?」など疑問の声が多く出ている。チームは今季最下位とあって、球団として大規模な引退セレモニーを開催しにくい事情も見え隠れする。

 平田は大阪桐蔭から05年ドラフト1位で中日に入団。右の強打者として、18年に138試合の出場で打率・329の成績を残したのがキャリアハイとなった。

 球団もドラ1の平田には大きく期待をかけ、2017年からは変動制の5年契約を結んだこともあった。これは中日黄金期メンバーの井端、荒木などと並ぶ異例の大型契約。契約を結んだ際には平田も「価値に恥じないプレー、行動をしないといけない。チームの先頭に立って引っ張りたい」と意欲を語っていたが、結果としては寂しい内容となった。

 最近では昨年「異形狭心症」を発症するなど、病とも戦っていた平田。今季は新生立浪政権で復活が期待されるも、51試合で打率2割、1本塁打にとどまっていた。

 「盛大なセレモニー」が妥当だったかは意見が分かれそうだが、平田を応援していたファンにとっては寂しい幕切れとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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