「まだ1球も投げてない」大谷翔平の投手断念報道に相次ぐ“反発” 米メディアでも懐疑論「どうしてドジャースが了承する?」

2024年5月14日(火)6時0分 ココカラネクスト

今季は打者専任となっている大谷。そうしたなかで、彼の将来に対する報道が波紋を呼んでいる。(C)Getty Images

“野球の本場”で唯一の全国紙が飛ばした一報は、列島に小さくない驚きを提供した。現地時間5月12日に米紙『USA Today』は、「オオタニはドジャースから要請されれば、将来的に投手を諦めて外野手になることに逆らわない可能性が高い」とすっぱ抜いた。

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 昨年9月に右肘靱帯(じんたい)の損傷による手術を受けた大谷が、投手としては今季を全休しているのは周知の通りだ。すでにキャッチボールながら投球再開に向けた練習も重ねているが、2018年10月にトミー・ジョン手術して以来、2度目の大手術を執行した右肘の負担に懸念があるのは事実だ。

 そうしたなかで『USA Today』のベテラン記者であるボブ・ナイチンゲール氏は「本人と近い関係者2人の情報」として冒頭のニュースを発信。さらに「オオタニは明らかに打撃が好きで、おそらく球界でも最高の打者だ。しかし、彼と近い関係者たちは『オオタニは打撃と同じレベルの情熱を投手には持っていない。単にできるからこそ二刀流をやっている』と語った」とも綴った。

 ナイチンゲール記者の“スクープ”の真偽のほどはわからない。ただ、少なくとも二刀流について「打つのも、投げるのも好きなので、楽しんでやるのが一番だと思う」と語ったこともある大谷が、「投手に情熱を持っていない」とは考えにくい。

 ゆえに今回の報道には米メディアでも懐疑的な声が相次いでいる。野球専門メディア『Fan Sided』は「この情熱うんぬんが事実ならば、すでに大金が約束されているオオタニからすれば、打者専念の話は理にかなっているかもしれない。だが、どうしてドジャースがそれを了承するというのだ?」と指摘。さらにナイチンゲール氏の情報を否定するように、球団の見地に立って“投手・大谷”について論じている。

「ドジャースは二刀流だからこそ、オオタニに球史で最高額の契約を与えたのに、どうして、今さら投手を諦めるように要請するのだ? 仮に契約7年目ならば、幾分理解はできるが、オオタニはいまだドジャースのユニホームで1球たりとも投げていないんだ。完全に健康になってから、マーク・プライアー(投手コーチ)の魔術の下でオオタニがどんな投球をするのかを、“関係者”は少なくとも見てみたくはないのだろうか」

 2018年のメジャーリーグ移籍後も二刀流にこだわってきた。そんな大谷がリハビリに励んでいる現段階で、投手業を放棄する可能性はやはり考えにくいが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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