「〇〇まで考えてたら失敗する」日本一の投手コーチ 佐藤義則氏が考える「阪神がCS勝ち上がりの条件」とは!?

2022年10月5日(水)6時0分 ココカラネクスト

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 2日に行われた阪神対ヤクルトの試合について、現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得し、引退後も阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身でおこなっているYouTubeチャンネル「佐藤義則チャンネル」で語った。

【動画】ヨシ山大噴火 / 10月2日【阪神 vs ヤクルト】佐藤義則 のワンポイント解説


 10月2日に甲子園球場で行われた、阪神対ヤクルトの試合は3-3で引き分けに終わった。

 阪神にとってレギュラーシーズン最終戦となったこの試合は、6回に阪神が先制するも9回の表にヤクルトの宮本、古賀の適時打などで3点を失い、逆転を許す展開に。それでも阪神は9回裏、守護神のマクガフから3番・梅野と代打・榮枝の適時打で同点に追いつく。その後、延長戦にもつれるも両軍得点できず、引き分け。阪神はベンチ入り26人全員を起用し、全員野球で臨んだものの勝ち切る事ができなかった。

 この日ヤクルトは村上、山田をベンチに下げ、阪神も早いイニングで次々に投手交代をするなど、CS(クライマックスシリーズ)を見据えて調整のような試合だったと振り返ったうえで佐藤氏は、

「(投手陣は)8回まではみんなそれなりの仕事をして、中継ぎ陣も素晴らしい内容だった」

 と投手陣を評価しながらも、1−0とリードした9回に登板し、逆転を許してしまったケラーについては、

「これからCSに向けてどこで使っていくのかなと疑問になるような投球内容だったのが残念だった」

 と、CSファーストステージで2位のDeNAと戦うこの先の短期決戦に向けて不安が残る形となったと語った。

「今日のピッチングじゃケラーは外されるね。競った試合で打たれたり、四球を出してる。内容からそういうところが見えるから。だから浜地、湯浅、岩﨑に、左打者が続けば岩貞が出てくるかな」

 と、接戦におけるケラーの課題を指摘。さらにCSを勝ち上がるために重要視される点についてもこう続けた。

「やっぱり打線だよね。ピッチャーはそれなりに投げてくれると思う。勝つには今のままのオーダーで行った方がいいとも思うけど、近本が最近ヒット出てない事とか、左投手が来た時に糸原を引っ込めるのかどうか」

 と、キーマンの名前を挙げつつ、どのようにオーダーを組むのか、短期決戦だけに、これまで同様の形のまま臨むメリットもあると解説した。さらにCSで勝機をつかむためのポイントに関して佐藤氏は

「横浜はたぶん左投手が来ると思う。(阪神打線が)左投手を打てていないデータもあるし。そこを短期間でどれだけ修正できるかを期待したい」

 と、今季は左投手に苦戦する阪神打線が、DeNAの左腕エース今永や浜口、石田など左の好投手が多いDeNA相手にどう攻略していくのかが鍵になると予想した。

 さらには「ヤクルト戦まで考えてたら失敗する。まずはDeNAに勝たないといけないので、1番相性の良い投手を使っていく。俺だったら成績からして青柳かなと思う。横浜は真っ直ぐに強い打者も多いので、西勇輝みたいにかわせる投手も面白い」

 と、先を考えることなく、まずは一戦必勝の姿勢を貫くことが大事だとアドバイスを送った。また、短期決戦なりの戦い方をする事も勝利を手繰り寄せる手段だと明かした。

 CSファーストステージは8日からすべてデーゲーム(14時開始)で横浜スタジアムで3連戦が行われる予定。

 動画内では他にも、ベンチ入りの選手全員を使った2日のヤクルト戦の矢野監督の采配などについても語っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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