「浜地の課題は・・・」日本一の投手コーチ、 佐藤義則氏が語る 阪神中継ぎエース、浜地の投球から見えた「問題点」とは!?

2022年9月16日(金)6時0分 ココカラネクスト

(C)CoCoKARAnext

 14日に行われた阪神対広島の試合について、現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得し、引退後も阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身でおこなっているYouTubeチャンネル「佐藤義則チャンネル」で語った。

【動画】梅野隆太郎捕手 逆転の立役者 /【阪神 vs 広島】9月14日 佐藤義則 のワンポイント解説


 9月14日に甲子園球場で行われた、阪神対広島の試合は6-5で阪神が勝利をおさめた。

初回に2点を先制された阪神は、その裏に中野と糸原の連打でチャンスを作ると、大山と原口がランナーを返しすぐに同点に追いつく。そして先発・伊藤将が再度リードを許した5回裏には、糸原の犠飛で再び同点とする。直後の6回に、勝ち越しを許す中、佐藤輝と小幡の連打から、梅野の適時三塁打が飛び出し、逆転に成功。森下をマウンドから引きずり下ろした。その後もマルテの犠飛などでリードを2点に広げた阪神が僅差を守り切り、見事逆転勝利を収めた。

ここまで2度対戦し完璧に抑えられてきた天敵ともいえる広島・森下を攻略し、接戦をものにした阪神には佐藤氏も、

「今日はナイスゲームと言っていい、バッターは粘り強かった」

と、逆転勝利を祝った。

そんな粘り強く戦い抜いた一戦の中でも、7回表ニ死二塁のピンチの場面で4番手で登板し、マクブルームに適時二塁打を許した阪神・浜地投手について言及。今季はキレ味鋭い投球で「勝利の方程式」の一角を担うなど、急成長した浜地にこの日の投球に対しては

「いい球だったけど、コントロールはそこまでかな。もっと変化球を使えればあんなに力まずに済む。真っ直ぐも力んでしまうから高めに浮いて、良いコースに行かない」

と、高卒6年目右腕に関して変化球の使い方など、緩急を使ったピッチングを課題とした。

さらに、広島・マクブルームにフルカウントからストレートを痛打され適時打を許した場面についても

「フルカウントになったから、フォークも投げられなかったんだろうけど、あそこはもう四球も三振も同じ。それを見据えて投げてほしかったね。だから、(フォークを)行ける時に行かないと、こういうピッチングになってしまう」

と状況に応じて試合を作る必要があると指摘。二死二塁で相手4番を迎え、実に7球のうち5球がストレートだったバッテリーの配球にはまだまだ改善できる点があるとした。

今季の浜地はここまで48試合に登板し、1勝3敗、19ホールド、防御率1・24と抜群の安定感を見せている。さらなる飛躍が期待されるだけに、佐藤氏の口調も熱を帯びた。クライマックスシリーズ進出へ向けてし烈な争いを続けるチームにとっても、この日の勝利は大きな追い風となったに違いない。

動画内では他にも、捕手・梅野の好守や視聴者からの質問についても答えている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「佐藤義則」をもっと詳しく

タグ

「佐藤義則」のニュース

「佐藤義則」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ