アロンソ「ルノーPU搭載でマクラーレンの真価が分かる」。レッドブルF1との直接対決は大きなプレッシャーに

2017年10月6日(金)18時31分 AUTOSPORT web

 マクラーレン・ホンダF1チームのフェルナンド・アロンソは、F1マレーシアGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝したことは、シャシーはもちろんのことルノーのパワーユニットも優れていることの証明であるとの考えを示した。それは来年ルノーを搭載するマクラーレンにとって良いことではあるが、同時にプレッシャーにもなるとアロンソは言う。


 マクラーレンは2017年末でホンダとの契約を解消し、来年からルノーのパワーユニットを搭載する。


 ルノーのパワーユニットはメルセデスやフェラーリに比べるとパフォーマンスでも信頼性でも劣っているとみられているが、それを搭載するレッドブルは、今年2勝を挙げている。


 マクラーレンは一貫して自分たちのシャシーは優れていると主張しているが、ホンダエンジンを搭載するのは1チームのみであるため評価は難しい。だが2018年はレッドブルと同じパワーユニットを使用することで、真の力が見えてくるはずだとアロンソは言う。


「パワーサーキットのモンツァでレッドブルは非常に優れたパフォーマンスを発揮した。マレーシアではさらに進歩が見えた」とアロンソが語ったとSky Sportsが報じた。


「彼らは雨が降っていたわけではないのにメルセデスに勝った。戦略が違ったわけでもない。素晴らしいことだ。でも同時にそれはマクラーレンへのプレッシャーになる。レッドブルのシャシーは強力だからだ」


「シャシーの向上のため努力していく必要がある。レッドブルが証明したように、(ルノー)エンジンには優勝する力があるからだ。僕らはシャシーにおいて彼らに匹敵するパフォーマンスを見せなければならない。それは簡単な仕事ではないだろう」


「マクラーレンがどうすればトップに立つことができるか。それが課題になる。マクラーレンはライバルと戦うことを恐れるべきじゃない。どのチームよりも優れた力を発揮するのが当然のチームなのだ」


 アロンソはマクラーレンとホンダの提携解消が正式に発表された直後にも、2018年はマクラーレンの力が試される年になると述べていた。


「来年は(マクラーレンにとって)いいテストになるだろう」とアロンソ。


「レッドブルと同じエンジンになれば、シャシーが優れているかどうか、真実が明らかになる」


「この3年間、ホンダエンジンを積んでいたのは僕らだけだった。だから(シャシーの)比較をするのは難しかった」


「それでもエンジニアはシミュレーターであらゆるデータを見ているのだから、(マクラーレンの)クルマは優れているのだと信じているけどね」


 アロンソとマクラーレンの契約は今季末で切れるため、両者は延長のために交渉を行っている。


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