浦和レッズ、8年目の東北訪問…ミニゴールやボールをハートフルクラブが寄贈

2018年10月9日(火)11時58分 サッカーキング

東北でこころの交流を続ける落合弘キャプテン [写真]=浦和レッズ

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東日本大震災が発生してから毎年実施

 浦和レッズ ハートフルクラブが9月23日から28日にかけて、福島県相馬郡新地町、岩手県下閉伊郡山田町、上閉伊郡大槌町の小学校や保育園を訪問した。

 2011年に東日本大震災が発生してから毎年、浦和レッズ ハートフルクラブは「ハートフルサッカーin東北」を実施してきた。今回の「東日本大震災等支援プロジェクト ハートフルサッカーin東北(福島・岩手)2018」が、11回目の活動となる。

 現地を訪問したのは、元日本代表キャプテンで日本サッカー殿堂掲額者の落合弘ハートフルクラブキャプテンをはじめとするコーチ陣。東日本大震災の復興支援プロジェクトとして、子供たちのこころのケアを目的に、サッカー教室や講話などの活動を続けている。

どんな小さなことでも一生懸命に

 今回は初めて福島県と岩手県をまたいでプログラムを実施した。9月24日は福島県の新地町立新地小学校を訪問。全校生と保護者を含む43人が参加した。

 落合キャプテンは「初めはうまくいかなくても、嫌だなあと思っても、どんな小さなことでも一生懸命やりなさい。そうすれば必ず成果がついてくる」と子供たち一人ひとりに目を配り、一生懸命取り組むことの大切さを伝えた。

 サッカー教室ではミニゲームが行われた。子供たちがボールを追い掛けると、「頑張れ!」「どんまい!」という周りの子供たちの大きな声が響き渡った。ゴールを決めたチームだけではなく、一生懸命応援したチームにもポイントが与えられると、子供たちは楽しそうな表情をのぞかせた。

「これからも末永い関係を築いて」

 9月25日から27日までは岩手県の山田町と大槌町の小学校や保育園、計9カ所でプログラムを実施した。3日間で延べ249人が集まった。

 山田町立荒川小学校に訪問したのは5年ぶり。当時小学校1年生だった児童が6年生になっていた。サッカー教室に参加したその児童は、低学年の児童とペアを組み、優しくパスを送るおもいやりを見せていた。

 9月27日の午後、ハートフルクラブのスタッフ全員が山田町役場を訪れた。岩手県山田町民総合運動公園サッカー場にミニゴール4個、地元のサッカー少年団など9チームに各10個のボールを寄贈した。

 佐藤町長は、「毎年こうやって町に来ていただき、感謝しています。町は徐々に復興が進んでいますが、いまだ仮設住宅での生活を余儀なくされている方も多くいらっしゃいます。町としてはもうひと踏ん張り頑張っていこうとしている状況です。これからも浦和レッズとの末永い関係を築いていきたいです」と感謝の気持ちを伝えた。

スタジアムで復興支援活動を継続

 これまで浦和レッズは、埼玉スタジアムでのホームゲーム開催時に、東日本大震災復興支援のための募金活動を実施してきた。ファン・サポーターから集まった義援金を元に、今回、岩手県山田町や地元のサッカー少年団などにミニゴールやボールが贈呈されることになったという。

 10月20日に埼玉スタジアムで行われる浦和レッズ対鹿島アントラーズでは、「東日本大震災等支援プロジェクト/けっぱれ!岩手県大槌町・山田町」と題したブースが出展される。そこでは観光PRや現地特産品販売が行われる予定だ。

 浦和レッズはこれからも東北地方を訪れ、スポーツを通したこころの交流を続けていく。


浦和レッズ ハートフルクラブは、「こころ」を育むことをテーマに、小学生、年長児を対象にした「ハートフルスクール」や小学校や幼稚園、保育園を訪問してスポーツの楽しさを伝える「ハートフルクリニック」などを実施し、国内外でコミュニケーションの輪を広げている。

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