DTM第7戦ゾルダー:ラストが連勝でミュラーを猛追。チャンピオン争いは混戦模様に

2020年10月12日(月)12時9分 AUTOSPORT web

 ベルギー・ゾルダーで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権第7戦。11日に行われたレース2は、前日に続きレネ・ラスト(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)が勝利し、ランキングトップのニコ・ミュラー(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)に10ポイントと迫った。


 ウエットコンディションで行われた予選はBMW勢が奮起する。


 前日ポールを逃したティモ・グロック(BMWチームRMG)が今季初ポールポジションを獲得。アウディの連続ポールを13でストップさせた。2番手にシェルドン・ファン・デル・リンデ(BMWチームRBM)が入り、レース1のウイナー、ラストが3番手。

ポールポジションを獲得したティモ・グロック


 チャンピオンを争うミュラーとロビン・フラインス(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)が7番手、8番手と遅れをとった。


 太陽が顔を出し、ドライコンディションとなった決勝レース。グリッドでラストのマシンから煙が出るトラブルが見られたが無事にスタートを迎える。


 レッドシグナルが消えると、好スタートを見せたラストがグロックとファン・デル・リンデの間からトップで1コーナーへ。


 4番手のフェルディナンド・ハプスブルクもスタートダッシュを見せたが、1コーナーでグロックと接触し、2台はそのままコースアウト。ラスト、マイク・ロッケンフェラー(アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)、ファン・デル・リンデ、フラインス、ミュラーの順となる。

第7戦ゾルダー・レース2スタート


 3周目、最終のシケインでファン・デル・リンデを交わしフラインスが3番手に浮上する。


 フラインスは12周目終わりでいち早くピットイン。しかし、気が緩んだのかピットレーン出口でガードレールに接触し、ストップ。痛恨のリタイアとなってしまう。


 ラストとロッケンフェラーは翌周にピットイン。ここでセーフティカーが入り、タイヤ交換を終えていないファン・デル・リンデ、ミュラーには厳しい展開となってしまう。


 残り27分、19周目からレースはリスタート。セーフティカーランが長くなったため、55分+3周に変更となる。


 リスタートでファン・デル・リンデを交わしたミュラーがペースアップ。タイヤ交換組のトップは、6番手のマルコ・ウィットマン(BMWチームRMG)。その後ろにラスト、ロッケンフェラーと続く。


 ミュラーは22周を走行しピットイン。9番手でコースへと復帰する。前を走るハプスブルクとは35秒以上の差に。


 27周目、トップを走るウィットマンが2回目のピットイン。これで難なくラストがトップに立つ。


 勝利の女神がほほ笑んだラストは、そのままレースをリード。ロッケンフェラーに5秒の差をつけトップチェッカーを受け、2連勝を飾った。


 2位にロッケンフェラー、3位にルーカス・アウアー(BMWチームRMR)。ミュラーは9位でフィニッシュ。

2位を獲得したマイク・ロッケンフェラー


 大量ポイントを獲得したラストは、ノーポイントに終わったフラインスを交わしランキング2位に浮上。さらにミュラーとの差を一気に縮め、10ポイント差に迫った。


「クレイジーなれーすだった。エンジンベイから炎が出たけど、メカニックがすぐに解決してくれた。スタートでトップに上がったのが決定的だったね。セーフティカーが入った時にピットレーンにいたこともラッキーだった」


「リスタート後は接触があったけど、全体的に完璧な結果をもたらす素晴らしい一日になったよ。ゾルダーでは、あと2レースある。このトラックは僕のドライビングスタイルとマシンにあっているみたいだね。でも、ゾルダーでは状況が急速に変化する可能性があることもわかった。集中力を維持して、ポテンシャルを最大限に活用する必要があるよ」とラスト。


 DTMは、次週となる10月17、18日も同じゾルダーで第8戦が開催され、11月7、8日にホッケンハイムで最終戦が行われる予定だ。ミュラーがこのまま逃げ切りチャンピオンを獲得するのか? それとも猛追するラストが逆転するのか? フラインスを加えた三つ巴の争いは最終戦までもつれそうだ。

レネ・ラスト(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)

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