中村俊輔が現役引退…元日本代表の“10番”、26年間の現役生活に幕「全ての皆様に感謝申し上げます」

2022年10月18日(火)12時4分 サッカーキング

中村俊輔が現役引退を発表した [写真]=Getty Images

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 横浜FCは18日、同クラブに所属している元日本代表MF中村俊輔が2022シーズンをもって現役を引退することを発表した。

 中村は1978年6月24日生まれの現在44歳。1997年に桐光学園高校から横浜マリノス(当時)に加入した。加入初年度から定位置を確保して活躍すると、2000年には史上最年少となる22歳でJリーグMVPに輝いた。日韓ワールドカップ後の2002年夏には初の海外挑戦を決断し、セリエAのレッジーナへと移籍。3シーズンに渡ってプレーし、チームのセリエA残留に貢献し続けた。2005年夏にセルティックへ活躍の場を移すと、翌2006−07シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ2試合でマンチェスター・Uから直接フリーキックを2本決める大活躍。同シーズンはスコットランドPFA年間最優秀選手賞(リーグMVP)を受賞し、アジア人選手で史上初となる欧州リーグ戦でのMVPに輝いた。セルティックには2008−09シーズンまで在籍。2005−06シーズンからのスコティッシュ・プレミアシップ3連覇に大きく貢献した

 2009年夏にはラ・リーガのエスパニョールに加入するも、定位置を確保することはできず。半年後に古巣の横浜F・マリノスに復帰する決断を下した。2013シーズンはJ1リーグで首位を走っていたものの、残り2試合でアルビレックス新潟、川崎フロンターレに連敗を喫し、サンフレッチェ広島に優勝を譲ることに。自身初となるJリーグのタイトル獲得は逃したものの、13シーズンぶりにJリーグMVPを獲得した。また、同年は天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会のタイトルを獲得している。2017年にはジュビロ磐田へと完全移籍。2年半に渡ってプレーした後、2019年夏に横浜FCへと加入した。自身初のJ2リーグでのプレーとなった中、2019シーズンは明治安田生命J2りーぐで10試合に出場し、チームのJ1昇格に貢献。今シーズンは明治安田生命J2リーグで5試合の出場にとどまっていた。

 また、日本代表にも1998年に初招集。2000年以降はコンスタントに代表招集を受けるようになり、長らく“10番”を背負って活躍した。FIFAワールドカップは2006年のドイツ大会、2010年の南アフリカ大会と2大会に参加。AFCアジアカップでは2000年と2004年に優勝を経験し、2004年の大会ではMVPにも輝いた。日本代表としては通算で98試合に出場し、24ゴールを挙げている。

 現役引退に際し、中村は横浜FCのクラブ公式サイトを通してコメントを発表した。

「今シーズンをもち現役から退く決断をしました。幼稚園のときにサッカーボールを蹴り始めてから、40年もの月日が経ちました。はじめは、楽しいという思いだけで始めたサッカー。そのサッカーが仕事となり、プロサッカー選手として26年間も過ごすことができました。長いサッカー人生の中で、幾度となく苦悩や挫折がありましたが、いつも誰かが自分のことを支えてくれ、背中を押してくれました。一緒に戦ってくれたチームメイト、指導をしてくださった監督・コーチ、ケガの治療やケアをしてくれたドクター・トレーナー、クラブに携わっていただいた方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、全ての皆様に感謝申し上げます。本当に多くの支えがあったからこそ、これまでサッカー選手として闘い続けることができました。26年間多くのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました」

サッカーキング

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