「落ち込みながら帰ってきたら......ビックリしました!」ルーキーの名取鉄平、戸惑いながらGT500初ポール獲得
2024年10月20日(日)10時14分 AUTOSPORT web
濃霧と大雨の悪天候で日曜日のワンデー開催となったスーパーGT第7戦オートポリス。日曜日の午前8時30過ぎから行われたGT500の予選では24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zが2年ぶりのポールポジションを獲得し、苦戦が続いていたヨコハマタイヤとしても今季初、そしてアタックを担当した今季GT500ルーキーの名取鉄平にとっても初めてのポールポジションというメモリアルなリザルトとなった。
「正直、ポールだと思っていなかったのでビックリしました!」と、アタックを終えたばかりの名取鉄平。
「もう1周(区間タイムが)ベストベストで来ていたのですけど、最後に38号車(KeePer CERUMO GR Supra)に詰まってしまいました。間隔をあけてもう1周行こうとしていたら、その1コーナーでタイヤをロックさせて(タイヤを)壊してしまいました」と、自身のアタックを振り返る。
「タイヤは1セットしか使っていなくて、マーキングタイヤがもう1セットあるので(決勝に向けては)良かったですけど、個人的には『やらかしたな……』と思いました。けっこう落ち込みながら帰ってきたら、みんな喜んでいるから『なんでだろう?』となりました」と、30分間の計時予選の中でさまざまな感情が訪れる内容となった。
「ウォームアップに時間がかかって、毎周恐る恐る走っていました。周りと比べてもタイヤが温まらなくて、最初はラインを外して流す感じで走っていました。最後の5周でやっと温まってきたかなという感じで、温まれば結構良いフィーリングはありました。あまりポールを獲ったという実感がないので、次はちゃんとポールを獲れるように頑張ります!」と名取。
路面温度が12度という低気温、そしてちょい濡れの路面でのスリックタイヤでのアタックと難しいセッションの中でのポール獲得だっただけに、新人の名取にとっては大きな自信となるはず。
24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zに取って2022年のオートポリス以来、そしてヨコハマタイヤにとってもひさびさのポールなだけに、天候の回復が見込まれている午後の決勝でどのようなパフォーマンスを見せることができるか。いろいろ波乱の多い第7戦で、まずは24号車リアライズと名取がその主役となった。
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