スーパーGT:GT300はピットでマージン稼いだK-tunes RC Fが2勝目。Modulo NSXがチーム初表彰台

2018年10月21日(日)17時37分 AUTOSPORT web

 2018年のスーパーGT第7戦は10月21日、大分県日田市のオートポリスで65周の決勝レースが行われ、スーパーGT300クラスはK-tunes RC F GT3がトップチェッカーを受けて2018年シーズン2勝目を挙げた。


 朝から青空が広がるドライコンディションとなった決勝日のオートポリス。ときおり吹く風は肌寒いものの、日差しが暖かい絶好の観戦日和のなか決勝レーススタート時刻を迎えた。


 決勝レースはサーキットの地元、大分県警察先導によるパレードラップ、セーフティカー先導のフォーメーションラップを終えて、定刻の14時にスタート。なお、予選Q1で敗退した31号車TOYOTA PRIUS apr GTはグリッドにつかず、ピットスタートを選択している。


 また、パレードラップ中にはLEON CVSTOS AMGが単独スピンする場面もあったが、LEON AMGは即座に走行を再開している。


 GT300のスタートではポールシッターのHOPPY 86 MCが先頭で1コーナーをクリア。2番手にGAINER TANAX triple a GT-R、3番手にマッハ車検 MC86 Y’s distractionと続いていく。


 後方では4番手スタートのSUBARU BRZ R&D SPORTがいったんグッドスマイル 初音ミク AMGに交わされたものの、10コーナー、ダウンヒルストレートへの飛び込みで初音ミク AMGがオーバーシュート。そのインを突いたSUBARU BRZがポジションを奪還している。


 ポジションを落とすことになった初音ミク AMGは、その後もペースが上がらず4周目にピットへ。タイヤを4輪交換してコースへ復帰した。


 トップのHOPPY 86はレーススタート直後こそ、GAINER TANAX triple a GT-Rに差を詰められたものの、6周目には3秒までリードを拡大。一方、GAINER TANAX triple a GT-Rとマッハ車検86 MC、SUBARU BRZは団子状態の2位争いを繰り広げることに。


 この2位争いで一歩抜け出したのはマッハ車検 MC86。ダウンヒルストレートへの飛び込みで前を走るGAINER TANAX triple a GT-Rに並びかけるとサイド・バイ・サイドの状態でダウンヒルストレートを通過。ここでは前に出るには至らなかったが、続く上りセクションのセクター3で攻略に成功して2番手におどり出た。


 ワン・ツー体制を構築したマザーシャシー勢は、マッハ車検86MCの坂口夏月がペースを上げると13周目にはHOPPY 86坪井翔に追いつき、テール・トゥ・ノーズ状態へ持ち込む。


 しかし、マッハ車検MC86が仕掛けるタイミングを狙っていたタイミングで30号車TOYOTA PRIUS apr GTが上りセクションでスピン。縁石上でストップしてしまったため、セーフティカーが導入され、レースが一度リセットされることに。


 セーフティカーが入った19周時点でのトップ5はHOPPY 86、マッハ車検MC86、GAINER TANAX triple a GT-R、SUBARU BRZ、Modulo KENWOOD NSX GT3という面々だ。


■レース後半、マザーシャシー勢に不運。Modulo NSX大津はベテラン平中と激戦


 セーフティカーランは22周目に終了し、レースは23周目に再開。すると、その3周後の26周目終わりにトップのHOPPY 86がピットイン。31.7秒の静止時間で松井孝允を送り出した。


 これでトップに浮上したマッハ車検MC86は31周目を終えたところでピットへ。しかし、作業時間が44.6秒とやや長くなってしまい、ピットレーン走行中にHOPPY 86がストレートを通過してポジションを奪い返す。


 しかし、その後HOPPY 86のペースは1分50秒台から上がらず。後方からすでにピットを終えているリーガルフロンティア ランボルギーニGT3が迫ると38周目のホームストレートで松井を攻略していった。その後もHOPPY 86 MCはペースが上がらず、GAINER TANAX GT-Rにも交わされて見た目上で10番手まで後退してしまった。


 また、中谷雄一が前半のロングスティントを担当したK-tunes RC Fは、38周を終えてピットイン。実質的トップの座でコースへ復帰している。


 全車がピットを済ませると、トップは新田がドライブするK-tunes RC F、2番手にリーガルフロンティア ランボルギーニGT3、3番手にGAINER TANAX GT-RとFIA-GT3が上位を占める状態に。


 すると、レース終盤の48周目、5番手を走るModulo KENWOOD NSX GT3がLEON CVSTOS AMGを交わして4番手に浮上。1秒前方にいるGAINER TANAX GT-Rを捉えにかかる。この2台の争いはレース残り5周というタイミングでテール・トゥ・ノーズに発展した。


 レース残り4周となった58周目、1コーナーへのブレーキングでModulo NSXの大津弘樹がGAINER TANAX GT-Rをドライブする平中克幸のインへ飛び込むと、2台はマシンをぶつけ合いながら1コーナーを立ち上がって大津が平中の前へ。Modulo NSXが表彰台圏内の3番手に浮上した。


 迅速なピット作業でマージンを稼ぎ出したK-tunes RC Fは最終的に17秒以上の大量リードを築いて、5月の第3戦鈴鹿以来となる2018年シーズン2勝目を達成。後半スティントを担当した新田守男はGT300での通算優勝回数を20回とし、ARTA BMWの高木真一が持つ最多勝記録に並んだ。


 2位はリーガルフロンティア ランボルギーニGT3が獲得して今季初の表彰台。3位には第5戦富士でのマシン全損から復活し、前戦SUGOではファイナルラップにスリーワイドのバトルを演出したModulo NSXが入った。


 2018年のスーパーGT、最終戦となる第8戦は11月10〜11日にツインリンクもてぎで開催される。この1戦は通常大会より50km短い250kmレースとして行われる。


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