伝説の勝利から50年。マリオ・アンドレッティがセブリング12時間のグランドマーシャルに/IMSA

2020年10月22日(木)9時11分 AUTOSPORT web

 11月14日に行なわれるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第68回セブリング12時間レースにおいて、アメリカン・モータースポーツ・レジェンドであるマリオ・アンドレッティがグランドマーシャルを務めることになった。10月21日、IMSAが発表した。


 2020年のウェザーテック・スポーツカー選手権は新型コロナウイルスの影響により大きなカレンダー変更を強いられた。例年は3月に第2戦として開催されてきたフロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行なわれる伝統の12時間レースは、改訂版の2020カレンダーでは11月に最終戦として開催されることになっていた。


 4度のインディカータイトルを獲得し、インディ500、デイトナ500、そしてF1世界選手権をも制しているマリオは、セブリング12時間レースでも3度の優勝(1967年、1970年、1972年)を記録している。


 とくに1970年の勝利は、スポーツカーレースの歴史のなかでももっとも偉大なもののひとつとみなされている。


 マリオがドライブしていたフェラーリは13周のリードがありながらメカニカルトラブルによりリタイアを喫したが、その後チームはマリオを同じチームのもう1台のマシンに乗せる決断を下す。マリオはスティーブ・マックイーンとピーター・レブソンがドライブするトップのポルシェを猛追した。


 劇的なラスト1時間、マリオは信じられないような夜のスティントを成功させ、22秒のマージンで勝利を得た。これは当時のセブリングにおける、クローゼスト・フィニッシュであった。


 マリオはAP通信によって“ドライバー・オブ・ザ・センチュリー(世紀)”に選ばれただけでなく、セブリング、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ、ナショナル・スプリント・カーのそれぞれでも、殿堂入りを果たしている。


「50年前のセブリング12時間におけるマリオ・アンドレッティの功績は、彼のF1、インディ500、デイトナ500のタイトルを合わせたものよりも、驚くべきものかもしれない」とセブリングのプレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるウェイン・エステスは述べている。


「最後の30分で5マイル以上を詰めた彼の伝説的な夜のドライブは、この1970年のレースを“もっとも偉大なセブリング12時間”として確固たるものにした」


「今回、彼がグランドマーシャルとしてサーキットに戻ってくることにより、モータースポーツの歴史に刻まれたあの信じられない瞬間を我々は思い出すことになる」


 2020年IMSA第11戦(最終戦)セブリング12時間レースは、現地時間11月14日土曜日の午前10時10分(日本時間15日0時10分)にスタートが切られる。

2020年、改訂版のカレンダーで7月の第3戦として組み込まれたセブリングでのスプリントレースの様子。伝統の12時間耐久は、11月の開催となる

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