名将ペップに「並外れた選手」を言わしめる マンC守備網をこじ開けた三笘薫に賛辞止まず「ミトマが見せ場を作った」

相手の厳しい守備にもめげず、果敢なドリブルを見せつけた三笘。(C)Getty Images

　10月21日に行われたプレミアリーグ第9節で、三笘薫の所属するブライトンは、敵地でマンチェスター・シティと対戦。1-2と敗れ、3試合連続の未勝利（1分け2敗）となった。

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　昨季の覇者を相手に苦戦を強いられたチームにあって、違いを生み出したのは三笘だ。左サイドハーフで先発した背番号22は、3枚で対応してもいた相手守備網をかいくぐりながら、幾度か切れ味鋭い突破を披露。73分には、左サイドからロングドリブルで仕掛け、相手の右SBカイル・ウォーカーを翻弄。ペナルティーエリア内に送り込んだパスはカットされたものの、こぼれ球をねじ込んだアンス・ファティの得点に絡んだ。

　マンチェスター・Cの名うてたちを前に堂々とプレーした三笘には、百戦錬磨の敵将も舌を巻く。試合の記者会見でジョゼップ・グアルディオラは「後半にファティが入って、ミトマがインサイドに動いてから、彼らはそのスペースを埋めてきた」と指摘。そして傑出したパフォーマンスを見せた日本代表MFを称えた。

「最後には落ち着いて再びボールを奪える時間があったが、我々は10分、15分、20分にわたって苦しんだ。ただ、ミトマは並外れた選手で、ファティは狭いスペースでのスピードを持っている」

　数多の勝利を手にしてきた名将をして、「並外れた選手」と言わしめた三笘。そんな26歳には、英メディアの評価も上々だ。地元ニュースサイト『Sussex World』では、寸評採点記事において「7」と高評価を付け、こう記している。

「シーガルズ（ブライトンの愛称）は、この午後にカイル・ウォーカーの猛烈なペースの前に苦戦を強いられた。しかし、ミトマが見せ場を作る場面もあった。後半開始早々に、シティのゴールネットで無力なオルテガと1対1になり、絶好のチャンスを逃した。60分にはファティのゴールで決定的な役割を果たし、シティにプレッシャーをかけた」

　ヨーロッパリーグに、プレミアリーグ、さらに国内カップ戦と過密日程が続き、苦戦が続いているブライトン。そのなかでペップを驚かせた三笘の好調ぶりは小さくない光明と言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]