日ハム・近藤の流出が決定的と見られる「理由」 ささやかれる現場との「温度差」とは

2022年10月23日(日)11時55分 ココカラネクスト

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 今オフのFA戦線において各球団、動きが出てきている。

 広島の西川龍馬外野手(27)は22日、今季取得した国内FA権を行使せずに残留すると表明した。単年契約となる見込み。

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 大きな決め手となったのは新井新監督の存在にあったようだ。就任会見の前日に電話で慰留され「僕が一番最初に僕が思っていることを伝えて、その上で『もちろん必要だ』と言ってもらえた」と率直なラブコールが胸に響いたという。すでに新指揮官に残留を報告。「『ホッとした』と言ってもらえたので、来年はしっかり頑張ろうと思います」と決意を新たにした。

 同日、西武でも外崎修汰内野手(29)が残留すると発表した。今季国内FA権を取得、去就が注目されていた。

 外崎は球団を通じて「球団から良い評価をしていただき、またチームに必要だと言っていただけたことが、とてもうれしかったです」とコメント。続けて「今年で8年目になりますが、チームメートをはじめスタッフの方々も、とても良い環境でプレーをさせてくれるところも、残留を決めた理由の1つです」とチーム愛が決め手になったと語った。

 西武としても、正捕手の森友哉、守備の要である外崎の残留は重要項目として挙がっていただけに、まずはほっと一息といったところだろう。外崎は4年契約を結ぶ見込みだという。

 残留発表には両球団のファンからもネット上に「ありがとう!」と喜びの声があふれた。

 一方でやきもきしているのは日本ハムファンだ。主力選手の近藤健介の去就が定まっていないこともあり、ネット上には心配の声があふれている。

 一方で近藤の去就をめぐってはこんな声もある。

 「近藤は神奈川の名門横浜高校出身、勝利への執着心も人一倍強いとされる。しかし今季の新庄監督体制となり、トライアウトと称して多くの選手を起用、ポジションを替えることも増え、選手の起用法が一定していないことでチーム内のミスが増えた側面もある」(球界関係者)

 チームの勝利を何よりも追い求める近藤と今季は育成を主眼としたチームの「温度差」を指摘する声もある。来季は固定メンバーで戦い、勝利を求めていくと新庄監督も明言しているが、今季は59勝81敗3分けの最下位に沈んだチームを浮上させるのも容易ではないと見られている。

 新庄監督も自身のSNSを通じて近藤の残留を願うメッセージを発しているが、先のドラフト時にはすでに「近藤抜き」の外野手布陣を明かすなど、すでに流出を覚悟しているような態度もかいま見える。

 仮に近藤がFA市場に流出となれば、通算打率・307と球界屈指の安打製造機をめぐって、争奪戦となることも予想される。果たして残留を願う日本ハムファンに「吉報」は届くのか。ハラハラする日々が続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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