3位転落の阿部巨人 大量7選手の入れ替えでも危惧される “足りないポイント”とは

2024年5月21日(火)11時51分 ココカラネクスト

岡本の豪快な打撃にも期待がかかる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人はビジターで行われた週末の広島3連戦に痛い3連敗を喫した。

 広島の本拠地・マツダスタジアムでは今季4敗2分けと「鬼門」を払拭できず。阿部慎之助監督は3戦目に初回4失点と乱調だった先発の高橋礼を含め、秋広優人、ドラフト3位ルーキー・佐々木俊輔、山瀬慎之助を20日に抹消。代わって中継ぎの馬場皐輔、捕手ポジションの郡拓也、喜多隆介が昇格すると見られる。

【動画】岡本和真が貴重な2号ソロを放ったシーン

 開幕から堅調に勝ち星を積み重ねてきた巨人がここにきて、苦しい戦いを強いられている。

 一つには正遊撃手、門脇誠の状態が心配されている。17日のゲームでは1試合2失策、失点にからむエラーも出るなどダメージも大きく、翌日の試合から遊撃ポジションでは先発としてドラフト4位ルーキーの泉口友汰が起用されている。

 泉口は18日のゲームではプロ初タイムリーを放つなど存在感を示したが、翌19日のゲームでは4打数無安打に終わった。

 ルーキーの飛躍は期待されながらも、まずは今季から遊撃に本格コンバートされた門脇の復調を待ちたいところ。一時は3番を任されていた打順も最近では8番が定位置、打率も「.228」まで落ち込んでいるとあって、攻守ともに奮起が求められている。

 そして今回の入れ替えでは秋広、佐々木も降格となった。ドラフト3位ルーキーの佐々木はキャンプ、オープン戦から存在感を示し、「1番・中堅」で開幕スタメンをつかむなど、大きく話題を集めてきた。ただ最近10試合では24打数3安打とプロの壁にぶつかっており、再度調整が求められている。

 一方の秋広はやや深刻だ。5月7日に昇格後、7試合に出場し、19打数4安打、打率.211、期待された本塁打は0だった。昨年10本塁打をマーク、新55番としてチーム内外の期待も大きいが、今季は開幕1軍も果たせず、今回も短期間で再び抹消と伸び悩んでいる現状がある。

 そしてチームに求められている要素に関しては、長打力、一発がある選手も浮上しそうだ。

 昨年に本塁打、チーム打率、ともにリーグ1位を誇りながら、リーグ4位に沈んだ反省から「守り勝つ野球」をモットーに掲げる阿部野球では犠打や進塁打をしっかり決め、要所で点を奪う形を目指すも、得点力不足に悩まされている現状がある。

 投手力を中心に守り勝つ野球も当然大事ではあるが、ここにきて改めて「打ち勝つ」大事さもクロ—ズアップされつつある。先の広島3連戦、19日のゲームでは、初回に3点を先制しながら、その裏に巨人キラーの末包昇大に浴びた3ランで逆転された。改めて一発の持つ破壊力が示された試合ともなった。

 主砲・岡本和真もここまで8本塁打をマークしているが、12日のヤクルト戦を最後に一発は出ていない。連敗を止めるためにも仕切り直しとなる21日の本拠地で迎える中日戦では豪快なアーチを期待したいところ。岡本以外にも一発のある坂本、丸佳浩など含め、チームを勢いづける打撃、起爆剤となる存在が出てきてほしいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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