広澤克実氏 4戦連発の阪神・森下 好調キープの鍵は移動日の過ごし方 しっかり体を動かしてほしい
2025年5月8日(木)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神4—6巨人(2025年5月7日 東京D)
【広澤克実 視点】ゴールデンウイークの9連戦を、4試合連続本塁打という最高の形で阪神・森下が締めくくった。5回のフルカウントからの勝負。警戒して外に構えていた甲斐の要求に反して、巨人・山崎の151キロは内に甘く入った。それを一振りで仕留めるのが、今の森下のバッティングだ。
9連戦を終え、きょう8日は東京からの移動日で試合はない。この一日をどう使うか。休日の過ごし方に、森下がこの好調をキープできるかどうかが懸かっている。9連戦の後だけに休息はもちろん必要だ。ただ完全オフにするのではなく、しっかり体を動かしてほしいと思う。
この時期のトレーニングはジメジメした梅雨、そして今年も酷暑が予想される夏に必ずつながる。体力、筋力を休みながら鍛えることが夏場対策にもなる。ウエートやストレッチ。自分でできることはいろいろある。森下自身もトレーニングの重要性を理解している選手だから、言われなくてもきっと体を動かすと確信もしている。
阪神にとっても割り切れる1敗だ。負けても巨人との対戦成績は7勝2敗。この3連戦で今季は巨人戦で貯金を稼ぐ流れは見えた。巨人に強いというのはペナントレースにとっても大きなアドバンテージ。中川、工藤ら若手に経験を積ませた藤川監督も、先をしっかり見据えている。 (スポニチ本紙評論家)