ソフトバンク・小久保監督 球宴で巨人・甲斐に質問攻め予告 打撃好調の理由「会って話してみたい」
2025年5月9日(金)6時0分 スポーツニッポン
マイナビオールスターゲーム2025の開催要項が8日、都内ホテルで発表された。初めて全パを率いるソフトバンク・小久保裕紀監督(53)が、全セを指揮する阿部慎之助監督(46)と記者会見に出席。ソフトバンクから巨人へ今季FA移籍し、打撃好調な甲斐拓也捕手(32)への質問攻めを予告するなど、面白トークで盛り上げた。第1戦は7月23日に京セラドーム、第2戦は翌24日に横浜スタジアムで行われる。
巨人時代に同じユニホームを着てプレーした全セ・阿部監督と臨んだ記者会見。全パを率いる小久保監督は気になる選手として巨人の甲斐を挙げ、質問攻めを予告した。
「甲斐拓也がですね、ジャイアンツに移籍して、ホークス時代に見たことない打率を残しているので、ちょっと会って話してみたいと思います。何が変わったのか」
気になるセ・リーグの投手は?との問いかけを遮り、鷹の元正捕手の名前を出した。不意を突く“小久保キャノン”とも言えるコメントに会場は笑いで包まれ、阿部監督も思わず苦笑いした。
甲斐は今季ソフトバンクから巨人へFA移籍。32試合出場で打率・300、3本塁打、10打点と主軸としてけん引している。ソフトバンクでの最高打率は137試合に出場した19年の同・260だった。自身がつけていた背番号「10」を託した阿部監督は「多分、自分がやらなきゃと思ってる。ソフトバンクでは自分より打つ人ばかりで“守備やっとけばいいや”と思ってたのでは」と“フォロー”していた。
1951年に始まった球宴は今年で74回目を数える。小久保監督は現役時代に11度出場し、昨年はコーチとしてベンチ入り。全パを率いたオリックス・中嶋聡監督がエスコンフィールドで開催された第1戦で“オール日本ハム打線”を組むサプライズがあった。今年のオーダーを問われると「すいません、今チーム状態のことで頭がいっぱいで…。これからじっくり考えます」。故障者続出で現在5位のチーム状況を受けた自虐的なコメントでも笑いを誘った。
ただ、6日までに5連勝するなど、一時の低迷からは立ち直りを見せた。自軍で期待している選手を問われると「中継ぎはふさわしい選手が数名、育ってきている」と話した。3年目左腕・松本晴は11試合無失点で防御率0・00、松本裕も同0・82の安定感を誇る。杉山、藤井も防御率1点台で充実した布陣だ。「選手にとってはプラスになることが多いと思う」と選出されて球宴で成長することを願い、「オールスターだからこそ明るく、楽しく、真剣に」と夢の舞台を盛り上げたいと語った。 (井上 満夫)