【ソフトバンク】忘れられない”屈辱の日”に今季最多1イニング9得点の猛攻 オリックス戦は20年ぶり12連勝
2025年5月10日(土)5時0分 スポーツ報知
6回2死満塁、山川穂高が追加点となる2点適時打を放つ(カメラ・渡辺 了文)
◆パ・リーグ オリックス1—11ソフトバンク(9日・京セラドーム大阪)
ソフトバンクがお得意様相手に理想的な大勝だ。オリックス戦は開幕から2分けを含む4連勝で、昨季の8連勝フィニッシュと合わせて04〜05年以来の12連勝となった。開幕スタメンは山川が残るだけの“格落ち打線”が6回に打者12人の6安打4四球とつながり、今季最多の1イニング9得点の猛攻。「あの回で決まりましたね」と、小久保監督が目尻を下げた。
今季は3連敗、5連敗が2度ずつあり、初めて〇●〇の連敗なしの白星で、楽天と並ぶ4位に浮上した。故障者が続出する中で、首位・オリックスまでわずか3ゲーム差。「順位表も見たことない。そんなの先の話。パ・リーグは団子なので、気にしていない。まずは自分たちの戦いの形をつくっていく段階」と指揮官は余裕たっぷりだ。4月2日に腰の手術を受けた近藤が今月下旬に復帰の見通しで、上がり目も十分だ。
29年前の96年5月9日は屈辱の事件があった。近鉄戦(日生)の敗戦後、ファンからチームバスに生卵をぶつけられた。4月を最下位で終えたのは、同年の王ダイエー時代以来のことだった。同じ大阪の地で、バファローズが相手。“忘れられない日”に、昨季王者の帰りのバスには笑顔があふれていた。(島尾 浩一郎)