M.マルケスがスプリント6連勝で兄弟1-2。ルーキーのアルデグエルが初の3位に/第6戦フランスGP
2025年5月10日(土)22時32分 AUTOSPORT web

5月10日、2025年MotoGP第6戦フランスGPの2日目セッションがル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスのスプリントではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が勝利を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は14位、ワイルドカード参戦の中上貴晶(ホンダHRCテスト・チーム)は16位でレースを終えた。
今大会の欠場者は2名。ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)の代役はロレンツォ・サバドーリ、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)の代役はいない。
予選では母国グランプリのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)がポールポジションを獲得。2番手はマルク・マルケス、3番手はアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)。2列目はフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)だ。
午後にはMoto3クラスとMoto2クラスの予選を挟み、MotoGPクラスのスプリントが開催。気温は23度、路面温度は34度で、ドライコンディションだ。タイヤは全車がハード/ソフトを選択した。
13周のレースがスタートすると、マルク・マルケスが好スタートを決めてホールショットを奪うが、クアルタラロがレースをリードしていく。2番手はマルク・マルケス、3番手はアレックス・マルケスが続く。
2周目の3コーナーでは4番手のバニャイアがフロントを失いスリップダウンしてしまいレースを諦めた。3周目の8コーナーでは5番手のマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が最後尾まで順位を下げ、さらに4周目の9コーナーではブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が転倒を喫している。
トップ3のクアルタラロとマルケス兄弟の後ろには約1秒差でアルデグエル、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ビニャーレス、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)と続く。
6周目の4コーナーではマルク・マルケスがクアルタラロのインを刺すが抜けない。その後、8コーナーでマルク・マルケスが先頭に躍り出た。このバトルの際にアルデグエルが追いつきトップ集団は4台に膨らんだ。
8周目には1コーナーでアレックス・マルケスがクアルタラロを抜き、マルケス兄弟のワン・ツー体制に。そのままマルク・マルケスが逃げていき後続に1秒以上の差を開く。10周目にはクアルタラロとアルデグエルの3位メダル争いが白熱。何度かのバトルの末にアルデグエルが3番手を奪った。
バトルは落ち着きファイナルラップに入るが、危なげなくマルク・マルケスがスプリントで6連勝。2位はアレックス・マルケス、3位はアルデグエルが獲得した。4位はクアルタラロ、5番手のアコスタは最終で転んで19位に。5位はビニャーレス、6位はザルコ、7位はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、8位はリンス、9位はジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)となった。
ポイントランキングではマルク・マルケスが151ポイント、アレックス・マルケスが149ポイントとなり、ランキングリーダーが入れ替わった。