5連勝締めで17日プレーオフの前哨戦制す 静岡ブルーレヴズ新人SH北村がリーグ2位の通算14トライ

2025年5月11日(日)5時35分 スポーツ報知

前半13分、静岡ブルーレヴズ・北村瞬太郎(中央)が4戦連続となるトライを決める

◆ラグビー・リーグワン最終節 静岡BR29—23神戸(10日・ノエスタ)

 静岡ブルーレヴズがプレーオフ(PO)前哨戦に勝利した。レギュラーシーズン(RS)の最終戦で神戸を29—23で下し、初の5連勝を飾った。0—3の前半13分にSH北村瞬太郎(23)が4戦連続となるトライ。19—20の後半16分にも北村がトライを挙げて逆転した。チームは過去3大会とも8位だったが、リーグワン創設4季目の今季は14勝4敗で4位。初めて臨むPO準々決勝(17日、花園)で、5位の神戸と再戦する。

 レヴズの新人SH北村が暴れ回った。PGで先制されて迎えた前半13分、敵陣ゴール前のスクラムから持ち出すと、「目の前が空いていた」とそのまま一気にインゴールへ飛び込んだ。今季2度目となる、4月12日のBL東京戦からの4戦連続トライだ。

 後半も見せた。1点ビハインドの16分、FB山口楓斗がマークをかわして豪快に中央を突破。そのパスを受けて独走し逆転トライ。計14個はリーグランキング2位タイだが「チームメートが前に出て走ってくれたおかげ。自力で取れたのはないです」とトライゲッターは謙遜した。

 難しい試合だった。神戸はブロディ・レタリックや日和佐ら主力を休ませての布陣。それでも開幕戦で逆転負けしたリベンジを果たすべく、SOブリン・ガットランドを中心に攻め込んできた。一方のレヴズは「何人か休ませようかと思ったが、器用なことができるチームじゃないから」と、藤井雄一郎監督(55)はベストメンバーをそろえた。しかし、PO準々決勝の再戦を控えて「サインを出せなかった」(同監督)。ラインアウトでミスが続き、主導権を完全には握れなかった。

 それでも、強みのスクラムで何度も押し切り、反則を誘ってピンチを脱出。POへ勢いをつける5連勝を飾った。「静岡から応援に来てくれるし、1試合でも負けたくなかった。けが人も出なかった。次につながる1勝になった」と藤井監督はうなずいた。

 これからは1敗もできない戦いになる。スクラムで圧倒できたが、「次は違うチームになると思う」と指揮官は警戒。1週間の練習でミスを修正してPOに臨む。北村は「日本一になる」と誓った。(里見 祐司)

スポーツ報知

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