ソフトバンクつないで、つないで4位浮上!!6回に打者12人で9得点 オリックスに12連勝!!3差

2025年5月10日(土)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク11—1オリックス(2025年5月9日 京セラD)

 ソフトバンクは1点差の6回に今季最多1イニング9得点を挙げ、対オリックスは2分けを挟み12連勝を飾った。4月に腰の手術をした近藤健介外野手(31)の5月復帰の可能性が高まる中、小久保裕紀監督(53)が試合前に奮起を促した若鷹に加え、ベテラン、中堅がつながり、ビッグイニングを演出した。先発の有原航平投手(32)は7回1失点で2勝目。チームは4位タイに浮上し、首位とは3ゲーム差に詰め寄った。

 スコアボードに大量の9点が刻まれた。打線には近藤、柳田、周東、今宮、正木が不在。それでもつながる。いや、つなげた。6回に打者12人の猛攻を浴びせ試合を決めた。

 最初の得点をたたき出しビッグイニングの起点となった牧原大は「ベテランも中堅も若手もつながって良かった。レギュラー陣が戻ってきても、すぐに明け渡さないようにしっかり頑張っていきたい」と頼もしかった。

 2—1で迎えた勝負どころのイニングだった。先頭・山川から3連続四球で無死満塁とし、牧原大が3番手・川瀬の高め直球を右前に運び貴重な追加点を叩き出す。1死満塁で笹川が今季初タイムリーとなる中前打。「いいところがなかったので、このチャンスでは何が何でも結果を出そうと思っていました」。さらに2死満塁では2番・緒方が中前へ2点適時打だ。チームの危機にチャンスを得ている若手が気を吐いた。

 こうなれば中軸も黙ってはいられない。4番・山川、5番・中村が連続タイムリーで得点を積み重ねると、柳町にも中越えの2点適時二塁打が飛び出す。それぞれの世代が“線”となった一挙9得点。今季最多タイ11得点の快勝につなげた。

 「あの回で決まりましたね」と冷静に振り返った小久保監督。ただ、心の中は少し、違うだろう。主力が相次いで負傷離脱した中、近藤に5月復帰の見通しが立ちつつあり、試合前には若手へ向けて「一瞬でも通用する姿を見せないと」とさらなる奮起を期待。その通り、チャンスを生かした。災いが転じつつある手応えはある。

 7日の西武戦の黒星から負けが続かなかったことも大きかった。開幕から連勝、連敗ばかりで1度負けると必ず3連敗以上喫した。「連勝はいくら伸ばしてもいいけど、5個勝って5個負けてだと厳しい。今日は大事な試合だと思っていた」と大きくうなずいた。

 首位オリックスにはめっぽう強く、昨季から2分けを挟んで12連勝。4位タイにも浮上した。ただ、借金はまだ2ある。まずは勝率5割に戻し、さらに上位をうかがっていく。首位との差はわずか3ゲームだ。  (木下 大一)

 H…1—1の5回1死三塁、野村がエスピノーザの外角スライダーを左前適時打し、これが決勝点になった。「チャンスが広がり、何とかバットにコンタクトすることを考えました。必死に食らいつこうという気持ちがヒットにつながりました」。3回無死と7回2死一塁では快足を生かし、ともに三塁内野安打を放って猛打賞だ。右前腕筋挫傷の今宮に代わり、1日から8試合連続で遊撃を任され、打率・441と絶好調を維持している。

スポーツニッポン

「ソフトバンク」をもっと詳しく

「ソフトバンク」のニュース

「ソフトバンク」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ