ソフトバンク・近藤 最短20日1軍合流 13日に術後初のライブBP
2025年5月11日(日)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク1-6オリックス(2025年5月10日 京セラD)
4月に腰の手術を受けてリハビリ組での調整を続けているソフトバンクの近藤健介外野手(31)が13日に術後初の実戦形式の打撃練習を行うことが10日、分かった。上茶谷を相手にライブBPを行う予定。問題がなければ16日以降の2軍戦で実戦復帰し、最短で20日の日本ハム戦(エスコン)で1軍に再合流する。当初の予定より約1週間も早い復帰となれば、チームにとって何より明るい材料となる。
最短「5・20」復帰への道筋が立った。この日、近藤は休養日のため福岡県筑後市のファーム施設に姿を現さなかったが、同じリハビリ組の上茶谷が今後のスケジュールについて触れ、「近藤さんを絶対に抑える。1軍へのアピールに直結するので」と話した。2月に右肘関節クリーニング手術を受けた右腕は13日にライブBPに登板予定。その打席に立つのが近藤だった。
近藤にとって術後初めて実戦形式の打撃練習となる。既に全力ダッシュ、外野守備、屋外のフリー打撃を行っており、13日のライブBPで投手の生きた球を打つ。翌日に腰などの状態を確認してゴーサインが出れば、走塁での帰塁、守備での各塁への送球など実戦的な動きを詰める。問題なければ16日からのウエスタン・リーグ、くふうハヤテ3連戦(タマスタ筑後)で実戦に復帰。順調に2軍戦出場を重ねれば、最短で20日の日本ハム戦(エスコン)で1軍に再合流することになる。
昨季パ・リーグMVPに輝いた主軸は腰の張りを訴え、オープン戦終盤を欠場。3月28日からのロッテとの開幕3連戦はスタメン出場したが、痛みが再発し、4月2日に兵庫県内の病院で外側型腰椎椎間板ヘルニアの摘出術を受けた。同15日にリハビリ組に合流し、同28日には「5月27日、ペイペイ(ドームでの復帰)を目指していきます。モチベーションだけは上げていかないと」と話していた。経過が順調なら、当初のプランよりも1週間ほど復帰が早まることになる。
開幕から故障者が続出しているチームは借金生活が続き、Bクラスに低迷している。小久保監督は近藤の復帰時期について「自分でいけると言ったら。基本は“守れるようになって”と伝えてる」と語っていた。常にチームのことを考える近藤の復帰は着実に近づいている。
≪近藤離脱経過≫
▽3月19日 中日とのオープン戦に出場した後、腰の張りを訴える
▽同21日 広島とのオープン戦を欠場
▽同22日 福岡県外の病院で痛みを和らげる注射を打つ
▽同23日 広島遠征中の1軍に合流。同日までオープン戦3試合連続欠場するも、試合前練習中には独自メニューで調整
▽同28日 ロッテとの開幕戦にスタメン出場も4打数無安打
▽同29日 同戦で今季初安打を含む猛打賞
▽同30日 同戦で腰痛が再発
▽同31日 出場選手登録から外れる
▽4月2日 兵庫県内の病院で外側型腰椎椎間板ヘルニアのため全内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術を受け、競技復帰まで2、3カ月を要する見込みと発表される
▽同15日 筑後ファーム施設でリハビリ組に合流
▽同28日 5月27日の日本ハム戦で1軍に復帰する計画を立てていると明かす
▽同29日 打撃練習を再開
▽5月7日 術後初の屋外フリー打撃を行う
▽同8日 屋外でのベースランニングや送球練習を新たに行う