巨人・山崎伊織、今季初めて本塁を踏まれる…5回4失点、開幕から36回で0封ストップも開幕5連勝
2025年5月8日(木)5時20分 スポーツ報知
8回を抑えた大勢(左)を笑顔で迎える山崎伊織(カメラ・小林 泰斗)
◆JERA セ・リーグ 巨人6−4阪神(7日・東京ドーム)
今季初めて相手に本塁を踏まれ、山崎は思わず顔をゆがめた。2—0の2回1死一、二塁。小幡の痛烈なゴロを二塁手・吉川が好捕したが、二塁への送球がそれる間に二塁走者が生還。タイムリーエラーとなって、開幕からの連続無失点イニングは36で止まった。「いつもどおり投げることが大事」と切り替え、すぐさま後続を切った。
苦しみながらも試合はつくった。1点リードの3回にも味方の失策が絡んで同点とされたが、4回の攻撃で自ら今季初安打を放ち一挙4得点に貢献。しかし、5回1死一塁で森下に2ランを浴びて今季初自責点を喫し、グラブで左膝をたたいた。「本塁打があかん場面だった」と反省した。
それでも最速152キロの直球やフォークなどで4三振を奪い、5回を97球6安打4失点(自責2)。1939年高橋敏(阪急)の開幕から38回1/3連続無失点のプロ野球記録には届かずも、今季無傷のリーグトップタイ5勝目。防御率0・45はリーグトップだ。「5回までですし不本意ですけど、チームが勝てたのでまた来週も頑張ろうと思います」と淡々と語った。
仲間との作戦会議が支えだ。無失点記録は途切れたが並行して続けてきたのは、ローテを前後で守ってきた井上との意見交換。「温大と相手打者の特徴を全部整理してお互いに発表してる」。対戦相手についておさらいした後は赤星とのクイズ大会がお決まり。「打者の特徴を優志に問題にしてもらって『この打者は誰でしょう?』クイズをやってる」。相手打者の分析を行い、頭にたたき込んできたからこそゼロを並べてこられた。
チームは4番・岡本が不在の中での戦いが続く。「いつも助けてもらってばっかりなので、少しでも投手で勝てる試合がつくれるように頑張っていきたい」。記録は途絶えても、熱い思いは変わらない。(水上 智恵)