Jリーグ秋春制移行8月開幕に…元日本代表選手は反対か「危ない」
2025年5月9日(金)11時30分 FOOTBALL TRIBE

Jリーグは2025シーズン終了後に0.5シーズンの特別大会を設けた上で、2026/27シーズンから秋春制に移行することがすでに正式決定。2026/27シーズンの一部日程が報じられているが、酷暑である8月開幕の可能性に対する異論が噴出。以前、海外でも秋春制移行後の試合日程に注目が集まっていたほか、元日本代表DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)は酷暑下のプレーに警鐘を鳴らしていた。
報道によると、2026/27シーズンの開幕戦は8月上旬に行われる可能性が高いとのこと。ここ数年の傾向を踏まえると、同時期は日本国内の大半の地域が35度以上の猛暑に見舞われる可能性が高いだけに、酷暑下でのプレーは避けられない見通し。ネット上では、日程の見直しを求める声が相次いでいる。
この夏場の公式戦開催を巡っては、日本プロサッカー選手会(JPFA)会長の吉田氏が以前、内田篤人氏との議論の中で「この暑さで試合をするのは、もはや生命の危機を感じる。無理。サッカー面で言うと、パフォーマンスがとか強度がとか言うけど、シンプルに危ない。これは雪とか以前の問題」と反対意見を述べていた。
秋春制移行後のJリーグ試合日程は、一時韓国でも話題に。『朝鮮日報』は2023年12月に「結局、Jリーグは“力の論理”に転じた」という論調のもと特集記事を組み、「Jリーグは降雪、極寒など様々な変数があるにもかかわらず、秋春制移行の流れに抵抗できないと判断した」などと綴っている。
降雪地域にホームスタジアムを構えるクラブに関する問題点もフォーカスされていた秋春制。仮に8月開幕で決着した場合、酷暑でのプレーに異論を唱えていた吉田が、反対意見を提示する可能性は十分考えられる。地球温暖化等により、夏と冬の気候が以前よりも更に両極端になっているだけに、将来的には試合数やリーグ所属クラブ数の削減を強いられるかもしれない。