ダンロップタイヤ勢がフロントロウを独占。阪口晴南、自身初ポールを獲得【第6戦鈴鹿GT300予選】

2020年10月24日(土)16時42分 AUTOSPORT web

 10月24日(土)、2020年スーパーGTシリーズ第6戦の公式予選が鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスはK-tunes RC F GT3がポールポジションを獲得した。


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で変則的なスケジュールで行われている今シーズンのスーパーGT。第6戦は第3戦が行われた鈴鹿サーキットで行われた。第5戦から観客を迎え入れており、ここ鈴鹿にも多くの観客がソーシャルディスタンスを保ちながら、久しぶりに目の前を駆け抜けるマシンの姿、エンジンサウンドに釘付けとなった。


 午前中に行われた公式練習で大クラッシュを喫してしまったたかのこの湯 RC F GT3は残念ながらマシンの修復が間に合わず。たかのこの湯 RC F GT3が出走予定だったQ1 A組は全14台で争われることになった。


■Q1 A組


 気温20℃、路面温度28℃、湿度52%というコンディションのなか、まずはA組の14台がコースへ出て行き、全車丁寧にタイヤへ熱を入れていく。まず最初に1分50秒台をマークしたのはシンティアム・アップル・ロータスの柳田真孝。そのタイムをすぐに更新したのはK-tunes RC F GT3のステアリングを握るベテラン新田守男で、午前中に行われた公式練習でSUBARU BRZ R&D SPORTが出したトップタイムを更新し、1分56秒459を記録する。


 2番手には公式練習でも好調の様子を見せていたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(30号車)の織戸学だ。3番手にはStudie BMW M6の荒聖治がつけている。100kgのウエイトを積んでいるARTA NSX GT3の高木真一と第5戦で優勝し、同じく100kgを積むリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがQ2進出を決めている。


 Q1を突破した8台はK-tunes RC F GT3、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT (30号車)、Studie BMW M6、Hitotsuyama Audi R8 LMS、ARTA NSX GT3、UPGARAGE NSX GT3、PACIFIC NAC D’station Vantage GT3、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R。


 残念ながら現在ランキングトップのLEON PYRAMID AMGはQ1敗退となっている。


■Q1 B組


 続いて、15台で争われるQ1 B組もセッション開始とともに各車コースへ。残り時間8分時点、日清ブレーキヘアピンでアールキューズ AMG GT3がスピン。赤旗が提示されたが、マシンはすぐに動き出せている。セッションは14時26分から残り時間8分でセッションが再開となった。


 まずはHOPPY Porscheの松井孝允が1分58秒台を記録。その後方からはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(31号車)の中山友貴がセクター1で全体ベストタイムを記録しながらタイムを削り、1分57秒034を出してトップに躍り出る。セクター2で全体ベストタイムをマークしていた埼玉トヨペットGB GR Supra GTの川合孝汰が追いすがるも0.256秒及ばず2番手に甘んじる。


 チェッカー間際でTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(31号車)と埼玉トヨペットGB GR Supra GTの間に、今大会GT300クラスデビューとなるRUNUP RIVAUX GT-Rが大滝拓也が1分57秒183を叩き出してみせた。


 さらに、ギリギリ8番手に滑り込んだのは第2戦と第5戦の富士でポールポジションを獲得しているADVICS muta 86MCの阪口良平が小高一斗へバトンを繋いだ。


 Q2進出を決めた8台はTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(31号車)、RUNUP RIVAUX GT-R、埼玉トヨペットGB GR Supra GT、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3、SUBARU BRZ R&D SPORT、グッドスマイル 初音ミク AMG、GAINER TANAX GT-R、ADVICS muta 86MCとなっている。


 ポイントランキングで上位につけている重量級のマシンたちが見事Q2へ駒を進めた。


■Q2


 GT500、GT300クラスのQ1でどちらも赤旗が提示されたことにより、本来14時53分に開始予定だったGT300クラスの予選Q2は15時13分からスタートすることとなった。最初にターゲットタイムを叩き出したのはSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝だ。1分56秒076でトップに躍り出る。


 その後方から、K-tunes RC F GT3の阪口晴南が1分55秒838とコースレコードに約0.3秒迫る驚異のアタックを見せ、2番手のSUBARU BRZ R&D SPORTに0.238秒差をつけてトップを奪取。今季、2度ポールポジションを獲得している小高も速さを見せるが、3番手とトップの2台には及ばず。


 K-tunes RC F GT3の阪口は自身初めてとなるポールポジションを獲得。隣には100kgのウエイトを積みながらも公式練習から速さを見せていたSUBARU BRZ R&D SPORTが並び、ダンロップタイヤを装着した2台がフロントロウを独占する形となった。


 以下、ADVICS muta 86MC、UPGARAGE NSX GT3、GAINER TANAX GT-R、Hitotsuyama Audi R8 LMS、ARTA NSX GT3、OYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(31号車)、RUNUP RIVAUX GT-R、埼玉トヨペットGB GR Supra GTのトップ10の顔ぶれとなっている


 第3戦はまるで1000kmレースを見ているかのようなレースが展開されたが、シーズン最大ウエイトを積んでの戦いとなる第6戦は果たしてどんな戦いが待っているのか。決勝レースは10月25日(日)13時00分から52周で争われる。

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