石浦まさかのQ2敗退も「僕はどう前にいくかを考える」と前向き。キャシディは虎視眈々

2018年10月27日(土)18時42分 AUTOSPORT web

 10月27日、全日本スーパーフォーミュラ選手権は公式予選が行われたが、25ポイントでランキング2位の石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)は、予選でまさかのQ2敗退を喫し、11番手で10月28日の決勝を戦うことになった。予選後、石浦に何が起きたのか、そして4番手につけたニック・キャシディ(KONDO RACING)の予選後の感触を聞いた。


 ディフェンディングチャンピオンである石浦は、10月27日の予選Q1でまずはミディアムタイヤを装着し1分39秒407というタイムをマーク。しかし、Q2では1分39秒407というベストタイムに留まり、わずかにQ3進出を逃す結果となってしまった。


 24ポイントでランキング3位につける山本尚貴(TEAM MUGEN)がポールポジション、そして29ポイントのニック・キャシディ(KONDO RACING)が4番手と上位を狙うポジションにつけるなか、石浦にとっては苦しい予選順位。ただ、石浦自体はそれほど悲観することなく予選を振り返った。


「Q2では計測1周目の予定で、タイヤ内圧も高めでコースインしました。その計測1周目におそらくニック(キャシディ)だと思うんですが、前に1台がいたんです。彼はアタックをしなかったので、残念ながら……というところですね。僕はもうすっかり内圧が上がっている2周目にアタックをせざるを得なくなってしまいました。運が良くない予選でした。あれがなければQ2も通れたと思っています」と石浦。


「クルマは悪くなく、Q1でのミディアムタイヤではそこまでいかないかな、と思っていましたけど、ソフトタイヤには合っていたと思います。Q3でもそこまでタイムは上がってこなかったので、(上位は)見えている範囲だったと思います」


 石浦にとってはアンラッキーなかたちでのQ2敗退だが、「このレースではそういう前に引っかかったりとか、運もけっこう必要ですから。1年を通せばみんなそういうタイミングはあると思います」とこういったケースは誰しもが遭遇するものだという。


「開幕戦も含めて、今シーズンはひとりで走っている分にはレースが速かったですし、前を押さえられなければ、ウチのクルマは決勝が速いですから。そこを活かせるような戦略で戦いたいと思っています。今回、ライバルがどうこうは考えていないですし、山本選手はポールポジションを獲って彼なりのレースをするでしょうし、僕はどうやって前にいくかを考えてレースをしたいと思います」と決勝での巻き返しに向けてコメントした。


 一方、ランキング首位のキャシディは山本にポールポジションを許したものの、4番手というポジションに「もちろん、100パーセントとは言えないけど、いい予選だったよ」とコメントしている。


「抜きづらい鈴鹿で4番グリッドは悪くない。タイヤの温まりは、まあまあと言ったところだったかな。アタックを含めてミスをしたわけじゃないしね。明日も今日の予選のようにミスなく走りたいし、クルマはレースの方が良さそうだから、明日はなんとか山本サンに勝ちたいね」


 タイトルコンテンダーたちにとってはそれぞれの思惑もあり、そして周囲にはそれとは別にレースを戦うライバルたちがいる。さまざまな思いを抱いて展開されるスーパーフォーミュラ第7戦決勝は、いったいどんなレースになるだろうか……?

ニック・キャシディ(KONDO RACING)
石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
タイトル獲得条件 早見表


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