F1、2021年マイアミGP開催へ向けて活動を強化するも、地元住民は再び反対

2019年10月29日(火)14時0分 AUTOSPORT web

 F1は、2021年にマイアミ市街地でグランプリレースを開催するための活動を強化したが、地元住民も同じく強い決意を持ってこれに反対している。


 先日、リバティ・メディアとNFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地であるハードロック・スタジアムは、ドルフィンズ所有するマイアミガーデンズ市内の土地にサーキットを建設し、2021年にF1グランプリを開催するための契約を締結した。


 しかし、マイアミ市のベイフロント・パーク周辺にF1を誘致するという試みが失敗に終わった前回と同様、リバティ・メディアとマイアミGPプロモーターのスティーブン・ロスは、地元住民からの強い抵抗を受けている。


 10月23日(水)に開かれたマイアミガーデンズ市議会で、住民グループはレース開催による騒音や大気汚染への懸念に言及したうえで、F1とは一切かかわるつもりはないとの意志を表明した。


「良い公共政策や市民の政治への関与という点で、今回のことは予測できたはずだった。これほど大規模なプロジェクトについては、事業集団、地元選出議員、そしてもっとも重要である地域住民との間で、もっと円滑なコミュニケーションや調整が行なわれているべきだった」と、マイアミガーデンズ市のエルハボル・イゴダロ副市長は述べた。


 さらに群政委員のバーバラ・ジョーダンも、F1の計画は廃案にすると明言した。


「何かが正しくないと感じたら、態度を明確にしなければいけないときがある」と、ジョーダンは地元紙『Bradenton Herald』で述べている。


 水曜日の市議会では、ドルフィンズとハードロック・スタジアムの代理人が、F1開催によって地域には経済、エンタテインメント、雇用の面で極めて大きな利益がもたらされるはずだと頑なに主張を続けた。


 対立する両陣営は今後も対話を続けていく予定だが、F1は自分たちが苦戦を強いられるであろうことを認識している。


 住民はマイアミGPの公式サイト上でグランプリ開催への支持を表明することができるほか、オンライン・フォームに意見を書き込めば群政委員たちに送られる仕組みになっている。


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