巨人、リハビリ組11人が「育成落ち」の衝撃 真の目的とは

2022年10月30日(日)11時0分 ココカラネクスト

 神宮球場での日本シリーズ第2戦、東京ヤクルトVSオリックスの試合前に、衝撃の一報はもたらされました。

 巨人が11選手に自由契約とすることを通告したことを発表−−。野球ファンが驚いたのは、その中にビッグネームがズラリといたからです。

【関連記事】原巨人「だらしなかった」 屈辱のBクラスで指揮官から断罪された「選手の名前」


 鳴り物入りで横浜DeNAからFA移籍した梶谷隆幸外野手を始め、昨季は11勝を挙げてチームの勝ち頭となったサウスポーの高橋優貴投手、セットアッパー候補として期待が高まる平内龍太投手ら「ドラ1勢」も名を連ねたとあっては、ファンの間で動揺があったのも当然です。

 巨人は昨年の11月15日にも、12選手の自由契約を発表しており、大量の「育成落ち」はいわば「恒例行事」。11人のうちほとんどが「怪我持ち」のため、リハビリ期間は育成選手として過ごし、回復後は再び支配下に戻ることが想定されます。表向きの目的は、「リハビリ組の分、支配下の枠を空けることで、育成選手の競争意識を高める」とされていますが、真の狙いは別にあると、あるスポーツ紙の記者は言うのです。

 「ズバリ、巨人はこのオフ、FA戦線に打って出るということでしょう。その結果、人的補償で他球団に持って行かれないように、必要な戦力を育成落ちさせることで『プロテクト対策』したと考えるのが自然です」

 前述の記者は、さらにもう一つの目的があると語ります。

 「12月9日に初めて実施される現役ドラフトへの対策ですよ。育成選手は対象から外れますからね。人的補償と現役ドラフトで他球団に流出しないよう、先手を打ったということ。逆に言えば、『育成落ち』とはいえ、今回の11人はチームに必要な戦力として認められているわけです」

 とはいえ、そもそも育成制度が導入されたきっかけは、社会人野球での廃部が相次いだことから、可能性を秘めた若者たちにチャンスを拡大させ、野球人口の裾野を広げていこう−−という崇高なものだったはずです。

 FA加入したベテラン野手や、2ケタ勝利を挙げた実績のある投手が続々と「育成落ち」している現状は、果たして正常といえるのか。スポーツマンシップにあふれた良識ある制度改革を、ファンは求めています。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「リハビリ」をもっと詳しく

タグ

「リハビリ」のニュース

「リハビリ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ