アマチュア野球取材のプロが語る印象深い方針を持つ高校「納得感がすごくあって・・・」
2022年10月30日(日)11時0分 ココカラネクスト
9球団が1位指名を公表と異例の形で行われた今年のドラフト会議。
各球団公表通りの選手を指名。高松商・浅野は巨人、阪神が競合し巨人が、立教大・荘司は楽天、ロッテが競合し楽天がそれぞれ交渉権を獲得した。
このドラフト会議に先立ち、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」では、高校・大学・社会人野球を中心に年間300試合以上現地での取材を行うスポーツライター・西尾典文氏と、大学野球を中心に、中学・高校野球などのアマチュアを主に取材する高木遊氏を交え、注目選手らについて対談してきた。
今回はそんな2人が話す「驚いた練習方法」について紹介する。
【動画】アマチュア野球取材のプロが語る、ここの練習内容がやばい!!
プロ野球という野球人にとって一つの憧れとなる舞台へ辿り着くまでには、そこまでの過程として、どのような練習を積み重ねてきたかが非常に重要となる。
名門・横浜高校では常に動きながらのキャッチボールを行い、通常の止まりながらという形では行わない練習を取り入れているほか、同じく名門の大阪桐蔭では、はじめに実践を行い、そこで得た課題を解消するためにバッティング練習を最後に持ってくるなど、独自のやり方を行っている。
そんな各チームによって異なる方針の中で、高木氏があげる印象深いものはどんなものなのだろうか?
「最近驚いたのは、京都国際高校の練習です。ここは、午前中に守備だけの練習を行う日があるなど、すごく守備に力を入れている学校です。
ボール回しだけでも、ソフトボール の距離感でおこなったり、一回落としてから投げたりと何種類かあるんです。
現在日本ハムの上野選手が天才的に守備がうまくて、その守備に惚れて練習を見に行ったんですが、これは本当に上手くなるなといったものでしたね」
一方、練習内容以外にもチームの方針や体制、作戦といったところも様々。
西尾氏は、ある強豪校の選手選出について紹介している。
「健大高崎高校は、選手の選考をする際に用いるデータがすごいです。練習試合のA戦・B戦・C戦全てとってあり、セイバーメトリクスの数値も全てとっている。
なので、その分納得感もすごいんですよね。選手にはもちろん、保護者の方にも、これだけ試合をやっていてこれだけ結果を残しているので、選出しています、と。現在は仙台育英も同じように行っていたと思います」
チームによって様々な方針をとっているだけに、選手の特性や個性も様々だ。
果たして、今年ドラフトで指名された126名の選手たちは、これまでの経験を生かし、どのような活躍をしてくれるのか、楽しみだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]