レッドブルF1、直線で速いメルセデスW12のサスペンションシステムに注目「残りのレースで大きな脅威になるかも」
2021年10月31日(日)7時29分 AUTOSPORT web
レッドブル・レーシングF1代表クリスチャン・ホーナーは、メルセデスが、直線スピードを高める効果を持つとみられる独自のサスペンションシステムによって、シーズン残り5戦のなかで大きなアドバンテージを得ることを懸念している。
メルセデスが夏に導入したサスペンションは、ストレートでマシンリヤエンドを沈めてドラッグを減らし、トップスピードを向上させる効果を持つとみられている。
このシステムは、ロングストレートを備えたトルコGPのイスタンブールパークでは大きな効果を発揮したが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)ではそこまでのアドバンテージにはならなかった。
だが、ホーナーは、残り5戦のなかで、メルセデスW12のサスペンションデバイスが威力を発揮するサーキットがあると考えている。
「メルセデスは、あの手の(イスタンブールパークのような)サーキットで直線用デバイスを最大限に利用している」とホーナーは、アメリカGPのFP1の際に『Sky Sports F1』に対してコメントした。
「マシンリヤがどのように下がるかを見て、(トルコでは)それが彼らの強みになったのだと私は考える」
「今後のいくつかのサーキットで、それがより大きな効果を発揮するだろう。ここ(COTA)では効果は小さかったけれど、たとえば(サウジアラビアの)ジェッダなどでは、かなり強力かもしれない」
ホーナーは、タイトル争いのライバル、メルセデスが使用しているこのシステムが違法であるとの疑いは持っていない。
「あれが違法だとは考えていない。以前から使用されてきたものだ。彼らが過去に使っているのを見てきた」とホーナー。
「だがトルコではかなり極端な効果が見られた。あのサーキットの特性によるものだろうね」