原巨人 侍ジャパン強化試合の裏で減俸確実となった「選手の名前」

2022年11月7日(月)12時49分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 巨人は侍ジャパンとの強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」(6日・東京ドーム)に臨み、4ー8で敗れた。「収穫」もある一方で、指揮官が厳しい目を向けたのはチームを支える中堅投手陣だった。

 先発は育成出身、3年目左腕の井上。今シーズン終盤にローテーションに加わった期待の若手は侍ジャパン相手に躍動した。

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 2回一死から西川、佐藤輝を連続三振に斬ってとると、4番の村上も封じ込めるなど、3回1安打無失点4奪三振の快投をアピール。チームもウォーカーの3ランが飛び出し、一時は3点差をつけるなど試合をリードした。

 しかし8回に育成右腕の京本が相手4番の村上に同点2ランを許すと、同じく育成の堀岡が山田に勝ち越しソロを浴びた。9回には8番手として登板した鍬原が、塩見と村上にそれぞれ一発を浴びるなど失点を重ねた。

 さらに試合後にはWBC本戦を意識したタイブレーク練習も行われた。無死二塁の場面で登板した畠は先頭の西川に左前適時打を許したのを皮切りに四球もからんで3安打4失点とボロボロの結果に。

 これには原監督もおかんむりだった。試合後は好投した先発の井上を認めつつも「あえてその投手の名前は言いませんけど」と言いつつ、続けて「よみうりランド(ジャイアンツ球場)で実績を残しているピッチャーたちは、何をよみうりランドで練習しているのかと。コーチは何を指導しているのかなというね」とぴしゃり。宮崎で行われている秋季キャンプメンバーに入っておらず、ジャイアンツ球場で汗を流す8番手の鍬原と、試合後のタイブレーク練習の1イニングに登板した畠を指しているのは明らかだった。

 今季チームが低迷したのは投手陣の不振も響いた。リーグワーストの防御率を改善すべく、秋季キャンプでは若手投手陣の底上げを図っているが、「居残り組」のふがいなさに怒りを隠せなかった。

 この指揮官の発言にはこんな声もある。

 「すでに原監督は低迷したチームにおいて、選手たちの厳冬更改も予告しています。この日、打ち込まれた投手たちへの査定も厳しいものとなりそうです」(球界関係者)

 鍬原は今季中継ぎとして49試合に登板、3勝2敗、防御率・5・16、13ホールド、同じく畠も中継ぎとして27試合に登板、3勝0敗、防御率・3・14、5ホールドの成績。特に昨季は先発、中継ぎ、抑えとフル回転した畠も、今季は登録抹消を繰り返すなど、出場機会を減らす不安定なシーズンとなった。

 熱戦が繰り広げられた日本シリーズでも示されたように、チームが浮上するためには強力なブルペン陣形成が欠かせない。鍬原、畠ともチームの欠かせない戦力だけに、今回の指揮官の「猛ゲキ」をどう受け止めるか。V奪回を目指すチームの課題が浮き彫りになった試合となった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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