ACL浦和戦勝利後の全北戦で選手交代ミス…韓国・浦項が没収試合免れたワケ

2023年11月7日(火)17時15分 FOOTBALL TRIBE

浦項スティーラーズ 写真:Getty Images

 浦項スティーラーズは先月24日に埼玉スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)浦和レッズ戦で勝利した後、28日開催の韓国1部リーグプレーオフでMF天野純擁する全北現代相手に1-1と引き分け。選手交代のミスにより一時的に12人でプレーしていたが、没収試合扱いとはならなかった。


 浦項は1-1で迎えた前半26分、DFキム・ヨンファンの負傷により1枚目の交代カードを使用。同選手にかわってMFシン・クァンフンを投入した。しかし交代ボードに表示された交代選手の背番号は、キム・ヨンファンの「3」ではなく、MFキム・インソンの「7」。キム・インソンは交代ボードを確認せず、シン・クァンフン投入後もしばらくプレーしていた。


 すると審判団は数分後、選手交代に誤りがあると浦項のキム・ギドン監督に指摘。指揮官は前半32分にキム・インソンを呼び、ピッチの外へ出すとともに、FWキム・スンデを投入していた。


 この交代ミスを受けて、全北側は韓国プロサッカー連盟に対して異議を申し立て。途中交代後も6分間プレーしていたキム・インソン、そしてシン・クァンフンが無資格選手にあたると主張していた。しかし韓国紙『ソウル経済新聞』によると、連盟は全北の異議申し立てを棄却。浦項がキム・ヨンファンが負傷により1枚目の交代カードを切るタイミングで、審判団に交代選手を誤認していたとのことだ。


 この連盟の決定により、浦項対全北が没収試合とならず、1-1の引き分けで確定。大韓サッカー協会の審判委員会は、この試合を担当した審判員6名を今季残り試合で担当に割り当てない決定を下したという。


 今月8日にもホームに浦和を迎え撃つ浦項。リーグ優勝の可能性は消滅したが、先月4日の韓国国内カップ戦決勝で全北を下し、タイトルを獲得している。

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