S耐第6戦岡山参戦のST-Q車両はユーグレナ社のバイオディーゼル燃料を使用。MAZDA SPIRIT RACINGが参戦

2021年11月13日(土)13時4分 AUTOSPORT web

 11月13日、マツダは岡山県の岡山国際サーキットで開催されるスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第6戦『スーパー耐久レースin岡山』の会場内で、今回からST-Qクラスに参戦する37号車マツダ・デミオ・ディーゼルは、チーム名がMAZDA SPIRIT RACING、ドライバーは井尻薫/前田育男/寺川和紘/関豊、そしてユーグレナ社の100%バイオディーゼル燃料『サステオ』で走行していることが明らかにされた。


 2021年からスーパー耐久に設けられたST-Qクラスは、S.T.Oが参加を認めたメーカー開発車両、または各クラスに該当しない車両が参加できる。今季はORC ROOKIE Racingが、トヨタGRスープラGT4の開発を兼ねたGRスープラで参戦しているほか、第3戦富士SUPER TEC 24時間レースから、同じくORC ROOKIE Racingが水素エンジンを積むトヨタ・カローラ・スポーツ『ORC ROOKIE Corolla H2 concept』を投入してきた。


 そんなST-Qクラスに、第6戦岡山から参戦を開始したのが37号車マツダ・デミオ・ディーゼル。11月12日まではその詳細は秘されていたが、11月13日、マツダ、トヨタ、スバル、ヤマハ、カワサキの5社の社長が出席した記者会見のなかで、その内容が明らかにされた。


 今回の車両は、TEAM NOPROから協力をうけるかたちで結成されたMAZDA SPIRIT RACINGが走らせるもので、車両名は『MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO』というもの。SKYACTIV-D 1.5エンジンを搭載するが、100%バイオ由来のディーゼル燃料で走り、今後もさまざまな環境や条件で実証実験を行い、次世代バイオディーゼル燃料の普及拡大に貢献していく。


 マツダは2020年8月から、ひろしま自動車産学官連携推進会議で進めている自動車用次世代バイオディーゼル燃料の普及拡大に向けた『ひろしま “Your Green Fuel” プロジェクト』に参画広島地域で支える地産地消モデル実現のため、バイオディーゼル燃料の原料製造、供給から利用に至るまでのバリューチェーンを構築している。


 このひろしま自動車産学官連携推進会議では、サステナブルな自動車社会の実現に向け、化石燃料に代わるカーボンニュートラルなバイオ燃料の普及拡大を目指すため、2018年6月にユーグレナ社と共同で本プロジェクトを立上げている。11月11日から走行を開始した37号車デミオ・ディーゼルだが、リヤフェンダーにはこれまで隠されていた『ユーグレナ』のロゴが貼られている。


 参戦に向けては、マツダの丸本明代表取締役社長は、ORC ROOKIE Racingからドライバー“モリゾウ”として参戦しているトヨタ自動車豊田章男社長から、スーパー耐久に「遊びに来ないか」と声をかけられたのがきっかけだったという。


 そこから参戦の準備を進め、1ヶ月ほどの「アジャイルな」開発の末、参戦を実現。今回はテスト参戦として、2022年からのフル参戦を目指すという。なおエキゾーストサウンドは非常に小さく、通常のデミオ・ディーゼルとの比較も非常に興味深いところだ。


 なお、大会公式通知No.9で、この37号車に関する詳細が明らかにされている。チーム名はMAZDA SPIRIT RACINGで、JAFリブレ承認により、バイオディーゼル燃料『サステオ』(燃料規格:JISK2204規格値 軽油特1号規格適合品)の使用が認められている。

スーパー耐久第6戦岡山には、二輪、四輪の5メーカーの社長が訪れ、カーボンニュートラルに向けた取り組みを発表した。

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