第65回マカオグランプリ:FIA F3ワールドカップ初日はティクトゥムが首位。関口5番手

2018年11月15日(木)18時42分 AUTOSPORT web

 第65回マカオグランプリのFIA F3ワールドカップは現地時間14時20分から40分間の予選1回目が行われ、今季2017年マカオGPウイナーであるダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)がトップタイムをマークした。日本勢では関口雄飛(B-MAXレーシングチーム)が5番手につけている。


 午前に行われたFIA F3ワールドカップのフリープラクティス1の後、GTワールドカップやWTCR世界ツーリングカーカップのフリープラクティス、予選を経て行われたFIA F3ワールドカップの予選1回目。天候は午前に続き曇天で、コースオープンとともに続々とマシンが入っていった。


 序盤、ジョエル・エリクソンやユーリ・ビップスといったモトパーク・アカデミーのマシンたちが上位につけていくが、開始から9分過ぎに、レオン・ホンチォ(ハイテックGP)がポリス・ベンドでクラッシュ。今季のFIA F3ワールドカップで初めての赤旗中断となった。


 その赤旗再開後、アウトラップから計測1周目に入っていた片山義章(カーリン)がリスボア・ベンドで「まだタイヤがしっかりと温まっていなかったようで、ふだんと同じブレーキングをしても曲がり切れるか一瞬迷ってしまった」とクラッシュしてしまう。こちらは中断なく処理され、セッションは続いていった。


 この後、カラム・アイロット(カーリン)やエリクソン、サッシャ・フェネズトラズ(カーリン)、そして坪井翔(トムス)らがタイムを上げていき、上位陣は2分11秒台に。ここで2分11秒004までタイムを縮めたのは、昨年ウイナーのティクトゥム。これにアイロット、フェネストラズが続いた。


 しかし残り4分というところで、エナーム・アーメド(ハイテックGP)がまたもポリス・ベンドでクラッシュし、ハイテックGPは2台を同じコーナーで壊してしまう。これで2回目の赤旗となり、セッションは残りわずかで再開されることになった。


 その再開後、多くのマシンが最後のアタックを展開しにいくが、「アウトラップからスピードを乗せていこうと思っていたのですが……」という阪口晴南(戸田レーシング)が最終のRベンドでアウト側のバリアにクラッシュ。そのままセッションは終了となってしまった。


 最終的にこの予選1回目ではティクトゥムが首位。アイロットが2番手という結果となった。3番手には終盤タイムを上げたミック・シューマッハー(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)となった。4番手にはジェイク・ヒューズ(ハイテックGP)がつけ、5番手には日本人ドライバー最上位となる関口雄飛(B-MAXレーシングチーム)が続いた。


 関口は残り9分というタイミングで2分11秒674というタイムをマークし、一気にポジションを上げることに。翌周もアタックを展開していたが、メルコ・ヘアピンでラップダウンが出現してしまいタイムアップならず。翌日に向けて期待をもたせる結果となった。


 B-MAXレーシングチームは、アレックス・パロウも8番手と、モトパークとのコラボレーションが効果を発揮している様子。また、坪井は最終的には10番手につけており、こちらも3年目の集大成として初日を上位で戦うことに成功している。


 日本勢は宮田莉朋(トムス)が17番手。FP1好調だった佐藤万璃音(モトパーク・アカデミー)はアタックの展開に恵まれず20番手という結果に。また、大湯都史樹、クラッシュを喫した阪口、笹原右京(スリーボンド・レーシング)といった初挑戦のドライバーたちは、タイムとしては厳しい結果となった。DRAGON(B-MAXレーシングチーム)はほんのわずかに予選通過タイムに届かず。明日の予選2回目でのタイムアップを目指す。


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