侍ジャパン才木が台湾打線を6回途中まで無失点…「完全アウェー」でも直球で力勝負

2024年11月16日(土)23時50分 読売新聞

6回途中無失点と好投した才木(16日)=片岡航希撮影

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 野球の国際大会「ラグザス プレミア12」1次ラウンドB組で日本代表「侍ジャパン」は16日夜、地元の台湾と台北ドームで第3戦を戦い、3−1で勝って開幕3連勝。2次ラウンド進出に大きく前進した。先発の才木(阪神)が6回途中を無失点と好投した。

 地元ファンが球場を埋め尽くす完全アウェーの台湾戦で先発した初代表の才木。慣れない国際舞台でもレギュラーシーズンと遜色ない快投を演じ、「逆に応援してくれてるんかなくらいの感じで楽しく投げられた」。強心臓ぶりを見せつけた。

 試合前に「自分のスタイルでどんどんいきたい」と話していたように、長身から投げ下ろす150キロ超の直球で力勝負した。味方が先制した直後の一回だ。先頭打者を6球全て直球勝負で一ゴロに。この回を無失点に抑えると、落差の大きいフォークボールとのコンビネーションも生かし、五回まで二塁を踏ませない圧巻の投球を見せた。六回は、「少し力んでしまった」と四球と安打でピンチを招いて降板したが、救援の鈴木昭が無失点でしのいだ。

 兵庫・須磨翔風高出身。4年目の2020年に受けた右肘の手術を乗り越え、23年に8勝(5敗)を挙げて阪神の38年ぶりの日本一に貢献した。今季は防御率1・83で自身初の2桁勝利となる13勝(3敗)をマーク。先発の柱の一人として代表入りを果たした。

 開幕から2連勝同士の対決となった一戦で、5回2/3を投げ、5奪三振無失点。1次ラウンド突破に向け、チームを3連勝に導き、「ゼロで終われて良かった」と振り返った。「球界で一番と言われる投手になるのが目標」と話していた26歳が、その評価をまた一つ高めた。

(大背戸将)

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