F1ブラジルGP技術解説(2):2018年シーズン、最多のパワーユニット交換を実施したホンダPUの信頼性

2018年11月19日(月)11時37分 AUTOSPORT web

 F1に参戦している4自動車メーカーのうち、信頼性に関してはホンダの数字が最悪である。ピエール・ガスリーとブレンダン・ハートレーは2018年シーズンここまで、8基ものICE(エンジン本体)、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)を交換。MGU-K(運動エネルギー回生システム)にしても規定の年間4基を大幅に超える6基、あるいは7基を使用した。ライバル3メーカーに比べるといかに多いか、下記の一覧表でも明らかである。


 しかし今季からホンダと組んだトロロッソは、これらの数字はホンダの真の実力を反映していないと主張する。


「実際には、ホンダの信頼性は決して悪くない」と、チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは言う。


「確かにパワーユニットの交換回数は他のメーカーより多く、何度もグリッド降格ペナルティを受けてきた。しかしそのうちの少なからぬ交換は、予選で期待した結果が出せなかったのを受けて、万一の事態に備えてパワーユニットの予備を確保する措置だった。シーズン中盤以降の信頼性は大きく進歩したし、それ以上にパワーの向上には満足しているよ」


 今季のトロロッソ・ホンダは最新仕様スペック3を搭載したブラジルGP予選で、去年に比べて2秒速くなっていた。そのうちの1秒は、ライバルチーム同様にタイヤも含めたパッケージ全体の進化であろう。しかし残りの1秒の伸び代は、ホンダ製パワーユニットの貢献と考えていい。


 車体セッティングの変更や路面コンディションの向上など、様々な要素も考慮すべきだが、ガスリーはスペック2を搭載した初日フリー走行から、スペック3の予選にかけて、1秒のタイム向上を果たしている。初めてスペック3を搭載した鈴鹿でも、トロロッソ・ホンダのタイムの伸び代は同様であった。


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