F1 Topic ベッテル特別編:縁のあるゲストを招いてスペシャルトークショー。粋な演出で元僚友らとのセッションが実現

2022年11月20日(日)17時0分 AUTOSPORT web


 最終戦アブダビGPの予選が終了した後、ドイツのスカイ・スポーツがパドックに特設会場を設け、F1ドライバーとして最後の予選を終えたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)と、さまざまなゲストを招いたラストナイト・トークショーを催した。最初に招かれたのが、2010年のアブダビGPで初めてチャンピオンに輝いた際に、一緒に登壇したヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツアドバイザー)だ。


 長いことマルコを取材しているが、こんなに穏やかで笑顔のマルコを見るのは初めてだ。


 続いて登壇したのは……


 “ロッキー”こと、ギヨーム・ロケリン。レッドブル時代にベッテルが4連覇したときの担当レースエンジニアだ。


 ロッキーの後、招かれたのが、4連覇時代にチームメートだったマーク・ウエーバー。


 ウエーバーはイギリスのテレビ局のコメンテーターで訪れていて、ほかのドライバーの取材を待たせてまで、ベッテルとの最後の夜を楽しんでいた。ベッテルがチームオーダーを無視してウエーバーを逆転して優勝した“マルチ21”以降、ふたりの間に亀裂が生じたが、それもいまはふたりにとって懐かしい思い出なのだろう。


 そのベッテルとウエーバーが談笑する光景を特別な思いで見ていたのが……。


 当時も、そしていまもレッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーだ。ホーナーもまた、予選後のブリーフィングの時間を割いて、駆けつけてくれた。


 そんなホーナーの思いにドイツのスカイ・スポーツは粋な演出を図ってくれた。ウエーバーを舞台に残したまま、向かって右端にいたコメンテーターのティモ・グロックを下げ、そこにホーナーが座り、2009年から2013年までのチームメートとチーム代表による緊急トークショーを演出した。


 3人とも話し上手で、トークショーは大いに盛り上がった。


 ホーナーとウエーバーが自分の仕事にとりかからなければならないため、降壇。ホーナーとベッテルが固く抱擁していたのが印象的だった。


 最後に駆けつけたのが、同じドイツ人ドライバーとしてF1を盛り上げたニコ・ヒュルケンベルグ。唯一、プレゼントを持参し、ベッテルに手渡していた。現在、アストンマーティンのリザーブドライバーのヒュルケンベルグは、来年ハースのレギュラードライバーとしてF1に復帰。ドイツ人F1ドライバーとしてベッテルの後を引き継ぐ。


 この後、ベッテルは慌ただしく、チームのホスピタリティハウスへ。じつはベッテルにはこの日、もうひとつの大仕事が待っていた。それは次の『F1 Topic ベッテル特別編(2)』でお伝えする。

AUTOSPORT web

「アブダビGP」をもっと詳しく

「アブダビGP」のニュース

「アブダビGP」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ