「誰が見たいんだ?」メイウェザーが波紋を呼んだ“マフィアの孫”と再戦へ 米メディアで批判の声も「魔法は色褪せた」

2023年11月20日(月)7時0分 ココカラネクスト

現役を離れ、エキシビションファイトを繰り返すメイウェザー。今度は「マフィアの孫」とのリマッチだ。(C)Getty Images

 今年6月に世間で物議を醸した対戦に決着は付くのか。ハプニングの予感が漂う一戦がふたたび組まれる形となった。

 現地11月17日、元プロボクシング世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)は、自身のインスタグラムにおいて来年2月にアメリカ・ラスベガスで、ジョン・ゴッティ3世(米国)とのエキシビションによるリマッチを行うと発表した。

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 両雄が対峙するのはこれが2度目だ。今年6月にメイウェザーは、アメリカのマフィア組織「ガンビーノ一家」の首領であるジョン・ゴッティ氏の孫であるゴッティ3世と初対戦。しかし、試合は思わぬ決着を見た。

 6回途中だった。序盤からリング上でノーガードの仕草を見せるなど挑発的な行動を披露したメイウェザーに対し、ゴッディ3世が激怒。両者を制止していたレフェリーを振り切って殴りかかると、殺気立った両陣営がリング内に雪崩れ込んで、大乱闘に発展。収拾のつかない状態となったイベントは、即座に打ち切りとなってしまった。

 総勢60人以上がリングで暴れる前代未聞の騒動だった。そんな因縁めいた両者のリマッチだけに、早くも“ただでは終わらない”空気が漂ってはいる。この殺伐とした緊張感を楽しむファンはいるだろう。一方でメイウェザーの母国では、毎年のように茶番劇を繰り返している元世界チャンプに批判的な声も飛んでいる。

 米メディア『Essentially Sports』は、ゴッディ3世とのリマッチについて「初戦は不運な結末を迎え、ファンは不愉快な思いをした。そこからわずか5か月だ。この試合を実現させる価値があるのだろうか?」と指摘。「両者が見せた乱闘はネット上で大きな話題を呼んだが、そんな周囲の好奇心とは裏腹に、再戦の話が盛り上がることはなかった」と断じている。

 さらに「重要なのは、すでに賞味期限を過ぎていないかどうかだ」と強調した同メディアは、大金を稼ぐためにエキシビションマッチを繰り返しているメイウェザーに批判的な指摘を投げかけている。

「ファンはメイウェザーがリング上で小躍りをし、相手をただただ翻弄する姿を見るためだけに金を出すのだろうか? 拮抗した試合がほとんど期待できないイベントを買うだろうか? 答えはノーだ。今回の再戦も拮抗した展開は期待できない。両者の圧倒的な実力差は埋められず、ゴッティ3世が50戦全勝のボクサーに匹敵するほどの大幅なレベルアップを図るなどありえない」

「メイウェザーはリングに上がるたびに、昔を取り戻そうとばかりしている。しかし、相手のほとんどボクシング経験のない、無名の弱々しい者ばかりだ。もはやカオスとリングに飛び込んでやり合う両陣営をもう一度見ようと思うファンはいない。ファンが必要としているのは、伝説的なボクサーの栄光の姿なのだ。いまや万人が湧いた“メイウェザーマジック”は色褪せている」

 批判も渦巻く再戦は、どのような展開を見せるのか。全く見せ場のない凡庸な内容に終始すれば、メイウェザーのカリスマ性も危うくなりそうだが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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