メルセデスF1育成のベスティ、最終戦アブダビGPで再びFP1に参加。ハミルトン車をドライブへ
2023年11月22日(水)7時0分 AUTOSPORT web
メルセデスのジュニアドライバーであるフレデリック・ベスティは、10月のメキシコシティGPに続き、今週末のシーズン最終戦アブダビGPでもフリー走行1回目でW14のステアリングを握ることになる。
21歳でデンマーク出身のベスティは、現在FIA F2選手権でランキング2位につけており、あと1ラウンドを残す今もタイトル争いに加わっている。また、アブダビGPの翌週にヤス・マリーナで開催されるシーズン末のF1テストでは、メルセデスで1日走行する予定だ。
ベスティはメキシコではジョージ・ラッセルに代わってFP1を担当したので、アブダビではルイス・ハミルトンのW14を引き継ぐことになる。
「アブダビでFP1を走行することは、僕のキャリアにとって新たなステップだ」と、2021年からメルセデスのジュニアチームのメンバーであるベスティは語った。
「メキシコのF1の週末で、初めて公式セッションを経験したのは重要な瞬間だった。多くのことを学んだし、チームをサポートし、ルイスとジョージと一緒に仕事ができたのは素晴らしいことだった」
「その経験をヤス・マリーナでさらに深めることを楽しみにしている。このコースはよく知っているので、1時間のフリー走行のなかでスピードを上げるのはきっと簡単だろう」
「FP1とその後のオフシーズンテストで、W14のステアリングをまた握ることにとても興奮している。この機会を与えてくれたチームに改めて心からの感謝を伝えたい」
トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは次のようにコメントした。
「フレッドはメキシコシティでの初めてのFP1を見事にやり遂げてプログラムを順調にこなし、週末をポジティブに始めるのに貢献してくれた」
「アブダビで彼をまたマシンに迎えるのを楽しみにしている。F2のレースもあるので、フレッドにとっては忙しい週末になるだろう」
「彼はそれに対処できるだけの十分な成長と自信を見せているので、週末を通して彼がこの状況を最大限に活かすだろうと確信している」
ザウバーのジュニアドライバーでARTグランプリ所属のテオ・プルシェールは、現在F2で191ポイントを獲得して首位に立っており、今シーズンこれまでに5勝を挙げているプレマ・レーシング所属のベスティに25ポイント差をつけている。またトップ2以外では、ダムスの岩佐歩夢が3人目にして最後のタイトル争い候補となっている。