日ハム・近藤FA問題 「年内には決めたい」発言が波紋 ささやかれる「森との差」

2022年11月24日(木)11時40分 ココカラネクスト

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 今や「最後の一人」となった近藤が悩める人となっている。

 日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)が23日、札幌ドームで行われたファンフェスティバルに出席、悩める胸中を語った。

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 今オフ、FA権を行使した選手たちが続々と移籍先を決める中、宣言しながら日本球界で去就が決まっていないのは近藤1人となった。

 残留を要請している日本ハムを含めソフトバンク、オリックス、西武、ロッテとパ・リーグ5球団が獲得を表明。交渉は一巡したことを明かした上でこう話した。

 「(チームは)決まっていない。納得して決めたい。期限はあまり設けない。年内には決めたいですが、本当に分岐点。しっかり悩みたい」とじっくり考えた上で決断を下す構えを示した。

 生涯打率・307と球界屈指のヒットメーカーをめぐっては各球団、し烈な争奪戦を繰り広げている。大型複数年契約が掲げられる中、プロ野球人生の大事な分岐点になるとあって、慎重に考えたいとした。

 一方でこの「年内には決めたい」発言をめぐってネット上では「各球団の編成にも関わってくる」「もう少し早く決めるべきでは?」といった声も飛び交う。確かに言葉通り、「年内」とすれば、近藤は金銭ないし人的補償も伴うAランクの選手となるため、移籍先の球団もリスト提出、その後選定作業など含めれば、来季に向けての日程がバタバタとなることが予想される。

 また近藤に対して、こういった意見が飛び交う背景には、もう1人のFAの目玉とされた西武からFA宣言し、先にオリックスへの移籍を決めた森友哉捕手(27)がスピード決着を決めたことも影響しているようだ。

 森は交渉が解禁された11日から2日後の13日にオリックスと初交渉、その後、16日にはオリックスから正式に獲得が発表された。交渉後わずか3日のスピード決着となった点に関して、森はこう語っている。

 「強いて言うなら、もうちょっとじっくり考えたいなというのはあった。でも、残るにせよ、移籍するにせよ早く決めないと、行かなかった球団に迷惑がかかると思ったんで、なるべく早く決めようという風に思っていました」

 移籍先はもちろん、古巣含め、自身の去就が定まらないことで被る影響を心配、早めに決断したと明かしたのだ。

 スピード決着となった森は23日に行われた西武のファン感謝イベントにスーツ姿で登場。「9年間、いいときも悪いときも熱い声援をしてくださったライオンズファンの皆様、本当にありがとうございました。1度しかないプロ野球人生を自分なりに悩み、考え抜いた結果、新しい環境で野球することを決めました」と感謝の1分間スピーチを披露。西武ファンからも新天地に向かう森には惜しみない拍手が送られたという。

 この森の行動にはこんな声も上がる。

 「FA移籍する選手としては理想的な形。しっかり古巣のファンにも挨拶を行い、仁義を切った上で移籍できる。同一リーグに移籍ということで、これからも頻繁に対戦する。遺恨も残したくないはず。今回の森の行動は男を上げました」(放送関係者)

 一方、近藤をめぐっては、ソフトバンクがすでに複数回交渉を行い、年俸を上乗せしていることも明らかになっている。

 「近藤の意図ではないでしょうが、去就が決まらないことでどんどんマネーゲームが激しくなっていく側面もある」(同)

 獲得を熱望するソフトバンクは、すでに6年30億円の超大型契約を提示しているともいわれる。  
 
 近藤にとっては残りのプロ野球人生にも関わってくる大事な決断。じっくり時間をかけたい気持ちも理解できるが、周囲の環境を見渡す余裕も必要なようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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