今季も約3分の1が終了…プレミアリーグ序盤戦のベストイレブンとは?

2023年11月24日(金)16時1分 サッカーキング

今季ここまでプレミアリーグで活躍した選手たち [写真]=Getty Images

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 代表ウィークという束の間の休戦期間を経て、欧州各国で今週末からリーグ戦が再開する。世界最高の呼び声高いイングランドのプレミアリーグも今週末はシーズン3分の1を超える第13節を迎える。

 マンチェスター・シティ対リヴァプールの首位攻防戦など、注目の試合が目白押しの今週末だが、その前に今季ここまで活躍した選手たちを振り返ろう。例えば、現時点でシーズンを終了させてベストイレブンを選出するとしたら、どんな顔ぶれになるのだろうか?

 それでは今季プレミアリーグのシーズン序盤戦の「ベストイレブン」を見てみよう。毎試合のように選手の採点を付けているデータサイト『Whoscored.com』の平均採点によるベストイレブンがこちらだ。

[写真]=Getty Images

■GK:グリエルモ・ヴィカーリオ(トッテナム/イタリア代表)



 リヴァプールのブラジル代表GKアリソンやマンチェスター・シティの守護神エデルソンを抑え、今季プレミアリーグで最高評価を得ているのは好調トッテナムのGKグリエルモ・ヴィカーリオ(27歳)だ。今夏エンポリから加入したイタリア人は、これまで長きに渡ってゴールマウスを守ってきた元フランス代表GKウーゴ・ロリスに代わって正GKの座に就くと、ここまで全12試合にフル出場して4試合でクリーンシートを達成している。

 先月の第10節クリスタル・パレス戦では、敵地で試合序盤に2本も好セーブを披露して2−1の勝利に貢献。試合後には主将ソン・フンミンから「僕らがゴールを奪う前に、ヴィック(ヴィカーリオの愛称)が居なければ先制されていた。このスタジアムで先制を許したら苦しくなるのは目に見えていたよ。だから信じられないようなヴィックのセーブを称えたい」と賛辞を送られた!

■右SB:キーラン・トリッピアー(ニューカッスル/イングランド代表)



 右サイドバックは、ニューカッスルの攻守の要となっているキーラン・トリッピアーだ。33歳のベテランは、精度の高い右足、献身的な上下運動、そして気迫のリーダーシップでイングランド北部のクラブをけん引する。ベストイレブンの常連であるトリッピアーは世界有数のクロス精度を誇る。今季ここまで全12試合に先発出場し、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスを抑えてリーグ最多の33回のチャンス演出数を誇っている。そしてウルヴァーハンプトンのペドロ・ネト(7本)に次ぐリーグ2位の6アシストを記録しているぞ。

■左SB:ソリー・マーチ(ブライトン/イングランド)



 左サイドバックには日本代表MF三笘薫のチームメイトが選ばれた。そう聞くと、三笘の相棒であるエクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンを想像する人が多いはずだが、最高採点をマークしたのは本職がウィンガーのソリー・マーチだ。少しずるいが、マーチはエストゥピニャンが9月末に筋肉系のケガで離脱してから2試合ほど左サイドバックを担当したため、左サイドバックとして選出されたようだ。

■CB:フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/オランダ代表)



 数年前には世界最高DFとしてリヴァプールに栄光をもたらしたオランダ代表のDFフィルジル・ファン・ダイクだが、最近は少し衰えを指摘されることもあった。それでも今季は再び調子を取り戻しているのかもしれない。ブレントフォードに3−0で快勝した第12節の試合では「ピーク時のファン・ダイクが戻ってきた」とファンを喜ばせており、今季プレミアのセンターバック陣で最高となる平均「7.35」の採点でベストイレブンに選ばれた。

 今週末はマンチェスター・シティとの首位攻防戦を控えており、そうなるとノルウェーの怪物であるFWアーリング・ハーランドとの“怪獣決戦”に注目が集まる。

■CB:ヨアキム・アンデルセン(クリスタル・パレス/デンマーク代表)



 センターバックとしてファン・ダイクに次ぐ2番目の高得点でベストイレブンに選ばれたのはクリスタル・パレスの守備に落ち着きをもたらすDFヨアキム・アンデルセン(27歳)だ。対人プレーもさることながら、驚くほど冷静にボールを左右に散らすプレミア有数のフィード能力は圧巻だ。今季はマンチェスター・ユナイテッド戦での豪快なボレーシュートなど、ここまで2ゴール・1アシストと敵ゴール前でも鋭さを見せている。

■セントラルMF:ロドリ(マンチェスター・シティ/スペイン代表)



 マンチェスター・シティのMFロドリも選ばれた。ゲームの支配者は、今季も中盤の選手として最多のタッチ数やパス数を誇って絶対王者マンチェスター・シティの攻撃のリズムを生み出している。第3節のシェフィールド・ユナイテッド戦では格下相手に手を焼きながらも、88分に彼が左足を振りぬいて決勝ゴールを奪った。さらに4−4のドローに終わった今月のチェルシー戦で86分にゴールを決めるなど、勝負強さも光っている。

■セントラルMF:ジェームズ・マディソン(トッテナム/イングランド代表)



 今季プレミア序盤戦の“主役”に相応しい選手もベストイレブンに名を連ねた。今夏レスターから加入したイングランド代表MFジェームズ・マディソンはアンジェ・ポステコグルー監督の下で大躍進。8月のプレミア月間最優秀選手に選ばれると、ここまで11試合で「3ゴール・5アシスト」と結果を出していたが、11月6日のチェルシー戦で足首を負傷して離脱。チームもそこから2連敗を喫しており、年内の復帰は難しいと言われるプレイメーカーの不在は痛手となるかも!?

■右MF:ブカヨ・サカ(アーセナル/イングランド代表)



 唯一、アーセナルからベストイレブンに選ばれたのは生え抜きのFWブカヨ・サカだ。22歳の左利きウィンガーは、チームにとってボールの収まりどころ。彼が右サイドでボールを保持してくれるからチームも一気に重心を前に置ける。今季は、クラブ記録となったプレミアでの連続出場数が「87試合」でストップするも、すぐにケガから戻ってきており、ここまで4ゴール・4アシストと申し分ない活躍を見せている。

■左MF:ジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ/ベルギー)



 左サイドは今季プレミアで90分毎のドリブル突破数が1位のジェレミー・ドク(21歳)だ。マンチェスター・シティの新戦力は、加入1年目から監督の信頼を得ると、ここまで9試合に出場して「2ゴール・5アシスト」。圧倒的な身体能力を活かしたドリブル突破で敵DFを苦しめて、チームメイトをも驚かす活躍を披露している。MFロドリも「ここ数年チームに欠けていた能力を持つ選手」とサイドでの彼のスピードを絶賛。ジョゼップ・グアルディオラ監督も「狭い局面で彼ほどの能力を持った選手はあまりいない。5メートルなら彼は最速選手の一人だと思う。5メートルの間にリズムを変えられるのが凄いね」と若いウィンガーを称えている。

■FW:ソン・フンミン(トッテナム/韓国代表)



 ハリー・ケインが居なくても心配ない。スパーズには韓国代表のスーパースターがいる。今季から腕章を巻くFWソン・フンミン(31歳)は、9月のバーンリー戦のハットトリックを含め、ここまでリーグ戦8ゴールの活躍でチームの攻撃をけん引している。

 先日、英国を国賓訪問した韓国のユン・ソンニョル大統領も、英国議会での演説で「英国にはビートルズ、クイーン、ハリー・ポッター、そしてデイヴィッド・ベッカムの右足がある。韓国にはBTS、BLACKPINK、イカゲーム、そしてソン・フンミンの右足がある」と韓国の絶対的エースの名前を出していた!

■FW:アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ/ノルウェー代表)



 昨季は加入1年目でプレミア新記録のシーズン36得点をマークしたマンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランド。今季はここまで12試合で13ゴールを奪っており、昨季の記録をさらに更新する可能性もあるだろう。今週末のリヴァプール戦でもゴールを奪えるのか注目だ!

(記事/Footmedia)

サッカーキング

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