20勝投手の日米球界からの引き抜きに懸念! 韓国で叫ばれる助っ人流出の声「日本に後れを取る状態だ」

2023年11月27日(月)7時0分 ココカラネクスト

日米両球界から熱視線を向けているフェッディ。韓国では彼の退団に強い懸念が示されている。(C)Getty Images

 韓国で実力派助っ人たちの“流出”に危機感が強まっている。現地11月26日、韓国の日刊紙『MK』は、KBO(韓国プロ野球)リーグに設けられているサラリーキャップ制度に対して「限界に直面している」と訴えた。

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 そもそもサラリーキャップ制度とは、各球団が所属選手に支払う年俸総額の上限を調整し、経営の健全化とともに、リーグ全体の戦力を均衡化させる目的で設けられるものだ。KBOリーグでは23年から正式に導入され、3つの外国人選手枠に対する支出制限は400万ドル(約6億円)、新たに助っ人を獲得する場合は100万ドル(約1億5000万円)と定められている。

 このルールが国際舞台での競争力を低下させているという見方が強まっている。「多くの外国人選手たちの間では、韓国が『最後の保険』と考える雰囲気が見られている」と指摘する同紙も「アメリカのマイナーリーグでは年俸処遇改善が行われ、日本プロ野球(NBP)とのマネーゲームでは当然、後れを取る状態だ。100万ドルは大金と見なされない」と嘆く。

 昨今では、ラウル・アルカンタラやメル・ロハスJr.(ともに阪神に移籍)らKBOリーグで実績を残した助っ人たちが日本に引き抜かれている。そうした貴重な戦力を保てない状況に懸念を示す同紙は、匿名の球団関係者のコメントを紹介している。

「最近の外国人選手の移籍市場を見ると、まず、韓国球団からのオファーを聞いた後に、アメリカと日本からのオファーを待つという傾向にある。つまり我々からの提案は保険にされているわけだ。そうなると、我々はより低いランクの選手に100万ドルを支払うしかない。世界的な物価上昇と選手需給状況を考慮すると、今こそサラリーキャップは解く時だと思う」

 今オフも23年にNCダイノスでプレーし、20勝&200奪三振を記録したエリック・フェッディに日米両球界から関心が寄せられている。仮に「史上最強の助っ人」の呼び声も高い怪腕を流出するとなれば、日米ともの差を埋める意味でも、サラリーキャップ制度の廃止を求める声は強まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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