“ハロ”の重量で長身のF1ドライバーが不利に。ヒュルケンベルグはダイエットを拒否

2017年11月30日(木)15時27分 AUTOSPORT web

 2018年にコクピット保護デバイス“ハロ”の使用が義務化されると、パーツの重要によって身長が高く体重が重いF1ドライバーは不利になる可能性がある。


 ハロ搭載は、来季のF1マシンに約14kgのパーツが追加されることを意味する。この重量を考慮して、FIAはF1マシンの最低重量を来年から6kg引き上げることにした。しかしハロを搭載すると約14kgの重量が加わるために、バラストを載せる余地がなくなってしまう。


 F1ドライバーのなかでも高身長であったり体重が重いドライバーは、すでに身体的な無駄を削ぎ落としているが、ハロによってさらに不利になる可能性がある・184cmと長身のニコ・ヒュルケンベルグは、以下のように話す。


「そのことについては承知しているし、話もしている」


「これは政治的な問題で、チームは重量を変えることに同意する必要があるが、一部のチームが異議を唱えている。だからちょっとした問題になっているんだ」


「僕みたいに身長が高くて体重が重いドライバーにとっては、明らかにペナルティーのようなものになる」


「チームからは、重量超過の問題が出るかもしれないとすでに話があった。ダイエットできないかと聞かれたけれど、僕の答えはノーだ!」


 ハースF1チームのロマン・グロージャンも身長が180cmと高めだ。彼はヒュルケンベルグの考えに同調しており、自分は限界ぎりぎりまで体重を絞っていると主張している。


「重量超過まではいかないが、僕のマシンは今季すでに制限に達している。本当にハロがそこまで重いのなら、問題になる」


「僕は骨を抜かなきゃならないよ! 正直に言って僕は痩せているし、選択の余地があるなら体重を増やしたいくらいだ。この問題については、今後解決するための提案がされているところだ」


 楽観的な考えを持つヒュルケンベルグは、F1がハロを放棄するのではないかという思い切った推測をしている。


「正直なところ、ハロがそれほど長い期間にわたってF1で使われることはないんじゃないかと思っている。それほど必要性がないことに皆が気付くだろう」


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