FIA-F2第12戦アブダビ レース2:7位フィニッシュの松下信治はランキング6位で終幕。優勝のギオットは4勝目

2019年12月1日(日)19時33分 AUTOSPORT web

 12月1日、2019年FIA-F2の最終戦となる第12戦アブダビのスプリントレース(決勝レース2)が開催され、ルカ・ギオット(ユニヴィルトゥオーシ)が優勝し今シーズン4勝目。日本の松下信治(カーリン)は7位、佐藤万璃音(カンポス)は16位だった。


 リバースグリッドによりポールスタートはジュリアーノ・アレジ(トライデント)、2番手にニコラス・ラティフィ(ダムス)。レース1で今シーズン5度目の表彰台となる2位を獲得した松下は7番手から、佐藤は18番手から前を追う。


 22周で行われる決勝レース2はタイヤ交換義務はなし。快晴の下、気温は27.3度、路面温度39.3度のドライコンディションで、現地時間の18:30に2019年シーズン最後の戦いの火蓋が切って落とされた。


 アレジがホールショットを奪い、3番手スタートのギオットがラティフィを抜いて2番手に。松下は2つ順位を上げ5番手へ浮上。レース1よりも10度以上高い路面温度の中でレースを完走すべく、各車タイヤをいたわりながらのレース展開となっていく。


 首位アレジを0.564秒差で2番手ギオットが追い、後続との差を徐々に広げ、8周目には3番手のラティフィと2.6秒の差に拡大。ペースに勝るギオットはストレートでDRSを使いアレジをパスしてトップに立った。


 9周目、レース1勝者のセッテ・カマラがルイ・デレトラズ(カーリン)を抜いて松下の1.653秒後ろの6番手に。その前方ではラティフィがストレートエンドでアレジを料理、2番手につける。


 アレジはタイヤが厳しいのか他車よりも1周あたり1.5秒ほどペースが遅く、11周目にはカラム・アイロット(ザウバー・ジュニアチーム)にもパスされてしまう。またレース1でマシントラブルによりリタイアしたアーテム・マルケロフ(BWTアーデン)がまたもトラブルで戦線離脱となってしまった。


 ハイペースで追い上げるセッテ・カマラは13周目にDRSを使い松下を交わして5番手に浮上。ひとりペースが上がらない松下は7番手デレトラズにも迫られてしまう。


 レースも終盤戦が見え始めた18周目、ショーン・ゲラエル(プレマ・レーシング)がギヤボックストラブルによりストレート脇にマシンをストップ。このためVSC(バーチャル・セーフティカー)が入る。


 VSCは1周後に解除されるもマチボス・イサーキャン(ザウバー・ジュニアチーム)がニキータ・マゼピン(ART)に接触されランオフエリアにストップ。ふたたびVSCが導入された。


 レースは21周目から、ギオットを先頭に、ラティフィ、アイロット、セッテ・カマラの順にリスタート。前と僅差に迫っていたセッテ・カマラがDRSを使い3番手に浮上。また後方では松下がデレトラズに先行を許し7番手にダウン。


 このままチェッカーが振られギオットが前戦ロシアのレース2以来、今シーズン4勝目を上げた。2位にラティフィ、3位にセッテ・カマラ。松下は7位で最終戦を終えた。

ウィリアムズからF1参戦が決まったニコラス・ラティフィを擁したダムスが2019年FIA-F2チームタイトルを獲得

ポイントランキング6位で2019年FIA-F2を終えた松下信治(カーリン)


 ドライバーズランキングは第11戦ロシアで戴冠したニック・デ・フリース(ART)。2位にラティフィ、3位はギオット。松下は6位でシーズンを終え、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを10点獲得する見込みとなった。またチームランキングはラティフィ、セッテ・カマラ擁したダムスが獲得している。


 なお2020年のFIA-F2には今シーズン直下のカテゴリーであるFIA-F3で健闘した角田裕毅の参戦が噂されるほか、同カテゴリーを制したロバート・シュワルツマンらのステップアップが報じられており、20歳前後の若き才能がしのぎを削るシーズンが続く見込みだ。


■FIA-F2第12戦アブダビ 決勝レース2 リザルト












































































































































































Pos.No.DriverTeamTime/GapStart Pos.
18L.ギオットユニ ヴィルトゥオーシ22Laps3
26N.ラティフィダムス7.2742
35S.セッテ・カマラダムス10.2258
411C.アイロットザウバー・ジュニアチーム16.1064
520G.アレジトライデント17.2731
61L.デレトラズカーリン19.4515
72松下信治カーリン23.2307
815J,エイトケンカンポス27.07511
99M.シューマッハープレマ・レーシング28.5789
107Z.グアンユーユニ ヴィルトゥオーシ29.1126
1116J.キングMPモータースポーツ31.53212
1221C.ルンガートライデント37.01814
134N.デ・フリースART40.43613
1418T.カルデロンBWTアーデン43.14916
1517M.ラフーナサンMPモータースポーツ52.59320
1614佐藤万璃音カンポス59.71918
173N.マゼピンART+3Lap10
12M.イサーキャンザウバー・ジュニアチームDNF15
10S.ゲラエルプレマ・レーシングDNF17
22A.マルケロフBWTアーデンDNF19


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