日米韓を知る“最強助っ人”イ・デホが指摘! 韓国が日本に勝てなくなったワケ「俺たちは日本と比べても遅れている」

2023年12月8日(金)7時0分 ココカラネクスト

韓国代表としてもキャリアを築いたイ・デホ。その言葉には重みがあった。(C)Getty Images

 国際舞台で勝ちきれない母国球界の現状に切り込んだ。元韓国代表の大砲イ・デホが自身のYouTubeチャンネルを更新。昨今の韓国代表が「日本に勝てない理由」を赤裸々に語った。

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 キャリア通算486本塁打を放ったイ・デホは、韓国球史に残る大打者だ。2012年に母国のロッテ・ジャイアンツからオリックスに移籍すると、14年からはソフトバンクで2年間プレーし、チームの日本一連覇に大きく貢献。36歳だった16年にマイナー契約で1年だけメジャーリーグのマリナーズに在籍し、21年のキャリアで日米韓と3か国を渡り歩いた。

 韓国代表としても2008年の北京五輪制覇を知るイ・デホは、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会連続の1次ラウンド敗退に終わるなど、国際舞台での競争力低下が否めない近年の代表チームについて「スポーツには勝つ可能性も負ける可能性もある」としながら、「日本に比べて遅れている」と持論を語った。

「2000年代序盤の五輪などで勝った時には、代表にはハングリー精神があったし、『ここで負けてはいけない』という考えを持っていた。しかし、今はそういう時代ではなくなった。日本の高校野球のチームは5000校を超える(実際には3818校=2023年調査)、でも、韓国は100校にもならない。アメリカはもっと多いし、その差は大きい。システム的なものも日本は上にいる一方で、俺たちは少し遅れている。だから負けることが多いんだと思う」

 アマチュアレベルからの裾野の狭さを問題視したイ・デホは、「スポーツは結果が先に決まっているものではない。ただ、今は技量の差が少しある。この差をどう克服するかという戦い」とも指摘。技術的なレベルの低下も憂いた。

「とにかくミスをしてはいけないし、一つひとつに集中することがカギになる。とくに国際大会では、一つでもミスをすれば、その影響が試合結果に大きく響く。そこを減らしていけば、また日本に勝てる日も来ると思う」

 果たして、韓国代表の黄金期を知るレジェンドの進言は、後輩たちの耳にどう響くのか。日本の大会連覇が懸かる2026年のWBCに向けても、彼らの進化から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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