故ホワイティングの後任レースディレクター「F1界全体の支えがなければこの大任を果たせなかった」
2019年12月11日(水)16時32分 AUTOSPORT web

F1レースディレクターのマイケル・マシは、グランプリレースの運営を取り仕切る役割を果たした初のシーズンを終え、周囲の人々に支えられて職務を果たすことができたと、感謝の気持ちを示した。
チャーリー・ホワイティングが2019年シーズン開幕戦のメルボルンで急死したことを受け、マシはシーズン初戦から彼の後任を務めることになった。
マシにレース運営の監督経験がなかったわけではない。F1では何度かホワイティングの補佐を務め、また母国オーストラリアでスーパーカーやスーパーツーリングカーのレースディレクターの役割を担ったこともある。
それでも、F1において多大な影響力を持っていた重要人物の代理を務めることは、マシにとっては当初、荷が重かったということだ。
マシは、「シーズンを楽しめたと思う」とレースディレクターとしての初のフルシーズンを評価した。
「おそらく本当に振り返る時間を取ることができるのは、クリスマスと新年の休暇で家族に会いにシドニーに帰ってからになるだろう。今までは機会がなかった。様々な理由から、ずっと動き続けてきたからね」
「私は自分のしてきた仕事に満足している。ベストを尽くしたし、イベントごとに膨大なことを学んできた」
「我々は皆、この業界が非常に複雑であることを理解している。しかしそうは言っても私はこの業界を愛しており、楽しんでいる。支えてくれた皆には感謝してもしきれない」
「良いこともあれば悪いこともある。しかしどんな役割においても、最後に下した判断が肝心だ」
マシは2019年を振り返り、当然ながら、メルボルンが最も難しい週末だったと認めた。
「メルボルンでの出来事は本当に悲しいことだった。不幸な状況がいくつも重なってしまったのだ」とマシは『Crash.net』に説明した。
「今年一番大変だったイベントは何かと聞かれたが、それは間違いなくメルボルンだ」
「総合的に見ると、すぐそばにいてくれたFIAの人々や、そこで私が受けたサポートなしでは、今年を乗り切ることはできなかっただろう。F1グループのパートナーたちにも助けられた。皆が運営関係者全員についてきてくれ、そうしたすべてのサポートが私を支えてくれたのだ」
「重要なのは、クルマを走らせる20名のドライバーと10のチームがあり、そのすべての人々が私を受け入れ、サポートし、力を貸してくれたことだ。彼らなしでは、私は今年を乗り切ることはできなかっただろう。一言で言うとそういうことだ」