新デザインに進化した『アウディTT』、欧州で受注開始。誕生20周年限定車も

2018年12月12日(水)16時19分 AUTOSPORT web

 ドイツ・インゴルシュタットに本拠を置くアウディAGは、12月4日に本国を含めた欧州市場に向け、よりシャープになったデザインを採用し、アウディドライブセレクトを標準装備とした新型『アウディTT』を発表。同日から受注を開始すると同時に、デビュー20周年を記念した“TT 20 years”リミテッドエディションの追加設定をアナウンスした。


 初代登場時にはその前衛的かつショーモデルをそのまま具現化したようなデザインで世界に衝撃を与えたアウディTTは、この2016年登場の現行型で3代目を数える。


 今回のアップデートでは、その第3世代のスポーティなキャラクターにさらに磨きをかけ、フェイスリフトを実施するとともに、新たに2種類の直噴ガソリンエンジンが用意された。


 194PS、245PSとチューンの異なる2リッター直列4気筒直噴ターボに加え、高性能版の『TT S』向けには300PS越えの同2リッター直4ターボ+クワトロを設定。後者は新たにガソリン・パティキュレート・フィルター搭載で306PSから302PSへとわずかにピークパワーが削られてはいるものの、最大トルクは増強されている。


 刷新されたエクステリアデザインは、これまで以上に先進的でシャープに進化を遂げ、シングルフレームグリルは立体的な造形となり、両サイドに設置されたエアインテークが路面に低く構えた印象を与える。加えてオプション設定には、LEDヘッドライトやダイナミックターンシグナルを備えたマトリクスLEDヘッドライトが用意される。


 さらに“Sライン エクステリアパッケージ”を選択すると、フロント、サイドシル、リヤに印象的な専用コンポーネントが装着され、もうひとつの“Sライン スポーツパッケージ”ではSスポーツシートが装備されると同時に、車高が10mmローダウンされるスポーツサスペンションが採用される。

エアベントのインナーリングにサテンオレンジやターボブルーの新色を設定し、全グレードにアウディドライブセレクトを標準装備


 ドライバー重視のインテリアに目を向けると、エアベントのインナーリングにサテンオレンジやターボブルーの新色を設定し、全グレードにアウディドライブセレクトを標準装備。


 これにより、マルチファンクションステアリングホイールを使用して、すべてのインフォテインメント、ボイスコントロール機能を操作することが可能となり、それらの情報は2種類の異なるビューが選択可能なアウディバーチャルコックピットに表示される。


 さらに999台限定となる“TT 20 years”リミテッドエディションは、初代TTがデビューした1998年を思い起こす数々の専用装備を採用。


 そのディテールは1995年の東京モーターショーで初公開された『Audi TTSロードスター コンセプトスタディ』からヒントを得ており、シート、ドアパネル、センターコンソールには、モカシンブラウンのファインナッパレザーが採用される一方で、レザーの装飾ストリップや“パヌーカ”コントラストステッチは、当時東京モーターショーに展示されたコンセプトモデルのインテリアを現代的に解釈したものとなっている。


 この限定モデルにはシリアルナンバーが刻印されたバッジに加え、ステアリングホイールとシフトレバーノブには“TT 20 years”エンブレムが装着されインテリアにアクセントを加えるとともに、光沢メタルグレイの19インチアルミホイール、マトリクスOLEDリヤランプ、サイドシルに設置された艶消しフォーリングスが、エクステリアのハイライトとなっている。


 ボディカラーにもコスモスブルー、パルスオレンジ、ターボブルー(Sライン)の3つの新色が追加された2019年モデルの『アウディTT』は、欧州市場で2019年第1四半期からデリバリー開始を予定。日本市場への導入時期や価格は未定ながら、2019年内の登場が見込まれている。

“TT 20 years”リミテッドエディションには、モカシンブラウンのファインナッパレザーが採用される

Audiコミュニケーションセンター・フリーダイヤル:0120-598106


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