フォーミュラE“Gen3”初の合同テストがスタート。初日トップは新規参戦マセラティのギュンター

　12月13日、2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9開幕に向けた公式プレシーズンテストがスペインのバレンシア・サーキットでスタートした。テストの初日で総合トップタイムを記録したのはシーズン9から新規参戦するマセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターとなっている。

　新型マシンとなる“Gen3”シャシーが導入されるフォーミュラEシーズン9。2023年1月14日に行われる開幕戦メキシコシティE-Prixの開催を控え、現地12月13日からバレンシア・サーキットで開幕前恒例のプレシーズンテストがスタートした。

　テスト初日は3時間ずつの午前セッション1と午後セッション2が行われ、セッション1ではギュンターが1分26秒096というタイムを記録してトップで終えた。

　2番手に続いたのは、こちらもシーズン9からの新規参戦チームとなるNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームのジェイク・ヒューズだ。ヒューズはギュンターから0.082秒差の1分26秒178というタイムを記録している。

　3番手には1分26秒351でマヒンドラ・レーシングのオリバー・ローランドが続き、4番手にはマセラティに加入したエドアルド・モルタラが１分26秒505で続いており、シーズン9からフォーミュラE参戦となるマセラティがトップ4に2台入るという好スタートを切った。

　DSペンスキーに移籍したディフェンディングチャンピオンのストフェル・バンドーンは5番手、タグホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム新加入のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがトップ6に入っている。

　このセッション1はその後雨に見舞われ、トリッキーなコンディションでミッチ・エバンス（ジャガーTCSレーシング）はターン5出口でスピン、また、ニック・キャシディ（エンビジョン・レーシング）もターン6で360度回転を喫してグラベルトラップに捕まってしまうシーンもあった。

　午後のセッション2は14時からスタート。このセッションでも午前トップのギュンターが好調さを披露して1分26秒221のベストタイムを刻み、両セッション首位でテスト初日を終えている。

　ギュンターに続いたのはタグホイヤー・ポルシェの2台となり、パスカル・ウェーレインが1分26秒262で2番手、ダ・コスタが1分26秒683で3番手に続いている。

　4番手には午前セッション１に続いて1分26秒781を記録したモルタラが入り、マセラティ陣営も好調さを披露している。5番手にはバンドーン、6番手にはジャン-エリック・ベルニュというDSペンスキーの2台が続いた。

　日本メーカーのニッサン・フォーミュラEチームはテスト初日は上位に顔を出すことはできず、ノルマン・ナトが18番手、サッシャ・フェネストラズが21番手で午前セッション1を終えている。午後のセッション2でもフェネストラズが1分27秒735にタイムを上げるも17番手、ナトはマシントラブルにも見舞われ21番手に終わっている。プレシーズンテストは14日も引き続き行われる予定だ。

■フォーミュラEシーズン9 公式プレシーズンテスト1日目 セッション1タイム結果

■フォーミュラEシーズン9 公式プレシーズンテスト1日目 セッション2タイム結果