ネクヒロ女子、島田紗がGPSウォッチ『Approach S70』を初体験 「隣のホールから狙うのも楽でした」

2024年12月16日(月)13時5分 ALBA Net

島田紗が隣のホールから楽々パーオン!?(撮影:田中宏幸)

11月のマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーで初優勝を挙げた23歳の島田紗(すず)。普段のラウンドや同ツアーでは、レーザー距離測定器を使ってプレーしている。「まったくの機械音痴」という島田が、腕時計タイプのゴルフナビ、ガーミン『Approach S70』を初体験した。


■コースレイアウトを表示するだけでなく、ドライバーの飛距離も計測

「ゴルフGPSウォッチどころか、スマートウォッチも使ったことがないです。腕時計が苦手ということもないんですけど」。そんな島田が今回訪れたのは、国内女子ツアーの高額賞金大会、「アース・モンダミンカップ」が開催されているカメリアヒルズカントリークラブ。『Approach S70』には全世界43,000以上のゴルフコースのフルカラーマップがプリインストールされており、もちろんカメリアヒルズカントリークラブのデータもある。

スタートホールの10番パー4で『Approach S70』を見てみるとホールの全体図を表示。AMOLED(有機EL)ディスプレイは、明るい晴れた日でも色鮮やかで見やすい。「グリーンセンターまでの距離が370ヤード。ティイングエリアからの景色では気付きにくいですけど、『Approach S70』だと右に池があるのがすぐ分かりますね」。次に画面をハザードビューに切り替えると、左のフェアウェイバンカーに入る距離と、越えるのに必要な距離が出る。「左のバンカーまでは193ヤード。左はダメなので奥の鉄塔を狙います」。

ドライバーを振り抜くと、フェアウェイど真ん中に一直線。すると、『Approach S70』がインパクトの衝撃に反応し、いま打ったクラブの番手を選択する画面になる。“Driver”をタッチしてセカンド地点に歩き出す。グリーンまでの残り距離はどんどん減り、打った地点からの距離はどんどん増えていく。セカンド地点に着くと、『Approach S70』の一番上の数字は「246」。つまり、ティショットは246ヤード飛んだことになる。


■グリーンセンターだけでなく、バッグエッジも分かる

「自分の距離は頭の中に入っているので、『今日は飛んでいる、飛んでない』というのは感覚ですね。『Approach S70』はしっかり数字で出るので、その日の飛距離が明確。越えるバンカーと越えないバンカーを判断したり、コースマネジメントに役立ちそうです」。腕時計に目を落とすと、グリーンセンターまでの距離だけでなく、フロントエッジ、バッグエッジの距離も教えてくれる。グリーンの形状も分かるので、弾道のイメージを作りやすい。

「グリーンセンターまでは127ヤードで、ピンはやや奥の131ヤード。ちょっと風がアゲていて気温も低いので大きめに打とうと思います。バッグエッジまでは144ヤードなので、そこまで行かないクラブとなると8番アイアン。フルショットで140ヤード飛ぶので短く持ちます。もし飛んじゃったとしても140ヤードなので、絶対にグリーンオーバーはしません」

島田のセカンドショットはピンのやや手前に着弾して、バーディパットは上りの3メートル。これは惜しくも外したが、楽々パーで次のホールへ向かう。


■隣のホールから狙うときも慌てる必要なし

ところが11番パー4のティショットは大きく左に曲がって隣の12番へ。セカンドショットは林越えとなりピンが見えない。「普段のラウンドだったらピンが見える場所まで戻ってレーザーを当てて、残り距離を推測します。今日は『Approach S70』があるので、セカンド地点に来ただけでグリーンまでの距離がすぐ分かりますね」。そう島田は冷静に語るが、もし一般ゴルファーなら、残り距離やグリーンの方向を確認するのに多くの時間を使うため、焦りや不安から大叩きの危険もある。

崖下に落っこちようものなら、もっと大変だ。キャディさんや同伴者にピンの方向を示してもらい、成功率の少ないギャンブルショットに挑むことになる。そんな状況でも『Approach S70』があれば安心。残り距離が把握できるだけでなく、ピンポインター機能を使えば、ピンが見えない状況でもピンの方向を知ることができるのだ。崖を登ったり下ったりしなくてもいいため、プレーファストにもつながる。

島田のセカンドショットに話を戻すと、ピンはほぼグリーンセンターで残り161ヤード。林越えの6番ユーティリティは、きれいな放物線を描いて見事グリーンをとらえ、ピンチを切り抜けた。「隣のホールからでも、崖下でも『Approach S70』があったらすごく楽ですね。余計な時間を使わないので、目の前のショットに集中できます」。もし残り160ヤード以上で高さを出すのが難しいなら? 「そのときは9番アイアンで確実に戻した方が良いかもしれません」。アマチュア目線でのコースマネジメントも教えてくれた。


■ラウンドを重ねると、アドバイスしてくれる

『Approach S70』の機能はそれだけではない。コースの高低差だけでなく風速や風向き、空気密度を考慮し、実際に打つべき推奨距離を表示してくれる。ピンポインターも含めて試合で使用することはできないが、多くの情報を把握してから打つことで、風の強さに対してどのくらい影響を受けるのかを知ることができたり、自分のゴルフの幅が広がることは間違いない。

また、スマホのアプリと同期することで、その日のラウンドを振り返ったり、番手別の飛距離や傾向を知ることができる。さらにデータを蓄積していくことで、今度はバーチャルキャディが、状況に応じたおすすめのクラブを表示するようになる。「私はラウンドごとにフェアウェイキープ率やパーオン率を手書きでつけていました。それをやるまで寝られないのがマイルール(笑)。日常のラウンドでそれを勝手にやってくれるのはうれしいですね。すごく使いたいなと思いました」。

ガーミンでは12月10日からクリスマスの12月25日まで『Approach S70』を10%オフの8万9820円(47mm)でセール中。日常使いで健康モニタリングもできて、スマートウォッチモードなら16日間、GPSモードならおよそ3ラウンドぶんの約20時間とバッテリーの持ちもいい。今年9月には高級感のある新色の『Bronze Edition』が登場している。ドライバーを1本買い換えるくらいなら、残り距離やハザードの位置が即座に把握できて、全番手の距離と傾向、そしてラウンドの分析までできる『Approach S70』の方がスコアアップに貢献してくれそうだ。


●島田紗
しまだ・すず/2001年生まれ、北海道出身。今年、東北福祉大学を卒業し、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦。11月の「第13戦 Dormy Ladies Cup」で初優勝を挙げ、年間ポイントランキング5位で終えた。JLPGAプロテスト合格&ツアー参戦を目指している。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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