アブダビF1テスト2日目:唯一の2021年型車ハース/シュワルツマンが最速。18インチタイヤテスト組トップはノリス

2021年12月16日(木)5時59分 AUTOSPORT web

 アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでのF1合同テストが12月15日、2日目最終日を迎えた。今回のテストでは、ヤングドライバーテストと2022年に初導入される18インチタイヤテストが同時に実施され、2日目には若手枠で1人、タイヤテストで9人のドライバーが走行を行った。


 若手ドライバーに最新F1マシンで走る機会を与えるという目的のもとで、全10チームがジュニアドライバーあるいはリザーブドライバー等を2日間のどちらかで走らせた。9チームが初日を選ぶなか、ハースは、前日フェラーリで走行したロバート・シュワルツマンを2日目に乗せた。


 タイヤテストでは各チームが18インチタイヤ用に改造した旧型マシンを使用しており、この日唯一2021年型マシンに乗ったシュワルツマンが10人中最速タイムを記録した。


 フェラーリのジュニアドライバーで2021年FIA-F2ランキング2位のシュワルツマンは、テスト初日はフェラーリSF21で走行、2日目はハースでの初テストに臨み、VF-21で130周を走りこんだ。C3、C4タイヤで走り、ロングランを行った後、最もソフトなC5で予選シミュレーションを行った。シュワルツマンのタイムは1分25秒348。初日にメルセデスの2021年型W12で走ったニック・デ・フリースのタイムは1分23秒194だった。

2021年F1アブダビテスト ロバート・シュワルツマン(ハース)

 2番手から10番手にはミュールカーで18インチタイヤのテストを行ったドライバーたちが並んだ。そのなかで最速だったのは、マクラーレンのランド・ノリスだった。その後ろにセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、周冠宇(アルファロメオ)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、ピエトロ・フィッティパルディ(ハース)が続いた。
2021年F1アブダビテスト ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

2021年F1アブダビテスト セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

 ベッテルはテクニカルトラブルのためにコース上でストップ、この日唯一の赤旗を出したが、走行を再開することができている。この日最多周回を記録したのはサインツで151周、周冠宇が150周、ガスリーは149周、アロンソは148周で続いた。最も少ないのは82周のラッセルだった。
2021年F1アブダビテスト セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

 ウイリアムズはタイヤテスト用のミュールカーを持たないため、この日は不参加だった。


 2021年のF1公式走行はこの日が最後。長くハードなシーズンが終了した。


■2021年F1アブダビテスト2日目リザルト


■2021年F1アブダビテスト2日目(12月15日)タイム結果

















































































Pos.DriverTeamTime(Compound)Laps
1ロバート・シュワルツマンハース*1’25.348130
2ランド・ノリスマクラーレン1’25.809(C5)103
3セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1’26.379(C5)134
4ジョージ・ラッセルメルセデス1’26.404(C5)82
5ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1’26.451(C5)149
6カルロス・サインツフェラーリ1’26.706(C5)151
7フェルナンド・アロンソアルピーヌ1’26.940(C5)148
8周冠宇アルファロメオ1’27.850(C5)150
9セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1’27.991(C5)118
10ピエトロ・フィッティパルディハース1’28.622(C5)123


無印=18インチタイヤを装着したミュールカーで走行
*=2021年型マシンで走行
タイヤはC1〜C5でC5が最もソフト

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