マセラティのギュンターがフォーミュラEテスト最終日に総合トップタイム更新。1秒以内に18台の接戦

　2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9の公式プレシーズンテストは12月16日に最終日を迎え、マキシミリアン・ギュンター（マセラティMSGレーシング）が4日間の総合トップタイムを記録してテストは終了した。

　スペインのリカルド・トルモ・バレンシア・サーキットで開催されているフォーミュラEシーズン9の公式テスト。このテストでは今シーズンから導入される新型シャシー“Gen3”およびハンコックタイヤでの初の合同テストということもあり、各チームとも精力的に走行を行っている。

　12月13日から開始されたテストは16日に最終日を迎え、3時間のセッション6、セッション7の走行が行われた。最終セッション7のラスト30分では各チームがアタックシミュレーションを行い、多くのドライバーたちがテストを通じてのベストタイムをマークしていった。

　そのなかでも、初日と2日目を総合トップタイムで終えているギュンターがまたしても速さを披露し、1分25秒127というテストを通じての全体ベストタイムを記録して4日間のテストを締めくくった。

　総合2番手にはDSペンスキーに移籍したディフェンディングチャンピオンのストフェル・バンドーンが、ギュンターからコンマ1秒差となる1分25秒236で続いた。3番手にも同じくDSペンスキーのジャン-エリック・ベルニュが1分25秒248という僅差で続き、DSペンスキー陣営も好調さを披露している。

　シーズン9から新規参戦を果たすNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームのルーキー、ジェイク・ヒューズが1分25秒284で4番手に入り、セッション7中盤までトップに立っていたオリバー・ローランド（マヒンドラ・レーシング）が1分25秒317を記録して5番手となった。

　日本メーカーのニッサン・フォーミュラEチームはノルマン・ナトが1分25秒417で総合7番手、シーズン9からフル参戦を果たすサッシャ・フェネストラズは1分26秒490というベストタイムで総合21番手でテストを終えている。

　総合タイム結果ではトップから18番手までが1秒以内となり、シーズン9も接戦が繰り広げられることが予想されるフォーミュラE。そのシーズン9は2023年1月14日にメキシコで開催されるメキシコシティE-Prixの開幕戦で戦いの火蓋が切って落とされる。

■フォーミュラEシーズン9 公式プレシーズンテスト 総合タイム結果

■フォーミュラEシーズン9 公式プレシーズンテスト4日目 セッション6タイム結果

■フォーミュラEシーズン9 公式プレシーズンテスト4日目 セッション7タイム結果